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注意 この作品では美鈴が極悪人です。しかも北斗神拳と南斗聖拳を当然のように使います。 美鈴が好きな方、ゆっくりが虐殺されるのを見たくない方、北斗の拳がわからない方は読まない方がいいと思います。 以前北斗ネタで書かれた方とはまったくの別人です。 北斗の拳は面白い漫画なのでぜひ読んでね! 紅魔館の門の前。紅美鈴は門の柱に寄りかかってうなだれていた。 彼女は決して眠ってはいない。意識はむしろ覚醒している。眠った振りをしているのは、単に体力を浪費したくないからである。 帽子の下では目がぎらぎらと輝き、一見力を抜いたように見える体には生気がみなぎっている。間合いに近付けば、間違いなくやられる。格闘技を齧った人間なら、彼女の隙のなさに気づくはずだ。 「みんな、きょうはあのバカなババアがねているよ!ちゃんすだよ、まりさ!」 「ゆっへっへ!みんな、さわがずにまりさのさくせんをよくきくんだぜ!あのババアはねているんだぜ。そのまえをしずかにとおりすぎるんだぜ!」 「わかったね、おちびちゃんたち!あかちゃんはくちのなかにはいってね!しずかにとおるんだよ!」 「「「ゆっくりりかいしたよ(ぜ)!!!」」」 なんだ、ゆっくりか。彼女はにんまりと笑う。 基本的に「~だぜ!」としゃべるまりさは下衆まりさと言われ、その餡は遺伝的に優勢なのか、下衆の子は下衆になる。そのためまりさ種の中でも個体が多い傾向にある。 なんでも研究者の話では、餡が特殊だから結局下衆は下衆でしかなく、一流の調教師がどれだけ調教しても結局自分本位で自己中心な性質が取れることはなかった。 つまりどれだけ調教したところでいつかは化けの皮がはがれるため、ペットにも向いていない。そのくせ怠けたがるしすっきりはしたがるというわけだ。下衆の名に相応しい生き物なのである。 「そろーり、そろーり…」 「おかあちゃん、ぎゃんばっちぇ!!」 「しーっ!あかちゃん、さわいじゃだめだよ!」 「そういうおかあさんがいちばんうるさいぜ!しずかにするんだぜ!」 「まりさもうるさいよ!」 バカな奴らだ、と美鈴は思った。「そろーりそろーり」と自分で言っている。この声の時点で既に静かではない。 しかも普段より声のボリュームを落としているのならともかく、ほとんど変わっていない。それどころかむしろ普段より大声になっている気もする。こんなキンキンした声で騒がれていたら、冬眠中の八雲紫ですら眠りが醒めかねない。 美鈴はおもむろに立ち上がり、「うまくいったんだぜ!」と言ってきゃあきゃあ騒いでいるゆっくりたちに背後から近付き、指を素早く動かした。 「ゆっ?」 「ゆっ…まりさ、さわった?」 「さわってないんだぜ。れいむこそさわったんだぜ?」 「さわってないよ!あかちゃんたちもさわってないよね!」 「ゆーっ!」 指はすべて、ゆっくりのある部分を貫いている。そのことに、ゆっくりは気づく余地がない。 これは美鈴が書物で齧って手に入れた「醒鋭孔」という技を、独自に改良したものだ。ちなみに本来は人間相手にやる奥義である。 美鈴はゆっくりたちを引っつかみ、門の外へと出した。そしてその中の子まりさ(下衆)を叩き潰す。 「ゆびゃびゅ」 「れ、れいぶのちびじゃんがああああああああ!!!」 「まりざのがわいいごどもがあああああああ!!!」 「まりざあああああ!!!」 「おねえじゃあああああああんん!!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!」 「ふぅ…私じゃあドスにはかなわないなぁ。ドスだったら私、殺されちゃうなあ!」 美鈴はそう言って、再び寝た振りをする。ゆっくりたちはひそひそ声(笑)で会議をはじめた。 「あいつはいまはすきだらけだぜ。いまのうちにやっつけるぜ!」 「まりさ、きいてなかったの!?さっき「どすにはかなわない」っていってたよ!かわいいおちびちゃんがころされちゃったんだよおお!?」 「どすにいいつけてたいじしてもらおうよ!!!いまならにげられるよ!!!」 「ゆぅ…おねえじゃん…ぐずっ…」 「そうだぜ…しかたがないぜ、ここはたいきゃくするぜ!!!おぼえてるんだぜクソババア!!!」 ゆっくりはぴょんぴょんと、ボールのように跳ねて逃げていく。美鈴は起き上がり、その様子を見送りながらにやにやと笑う。 いい暇つぶしができそうだ。書物で齧った拳法、どこまで通用するか見てみたい。 こうして下衆なゆっくり一家は群れに戻ることができた。 ドスは今、側近とともに人間の里に行っている。帰ってくるのは今日の夕方頃になるらしい。まりさたちは、美鈴の悪行を伝えまわった。 無論、自分の非は隠して。いや、自分たちが攻撃されるようなことをしたという自覚はないのかもしれない。 「ゆーっ、それはゆるせないよ!」 「わるいことをしていないれいむたちをいじめるなんて、さいていなにんげんだね!」 「そうなんだぜ!まりさたちはひがいしゃなんだぜ!」 「どすにたのんでたいじしてもらうよ!」 ゆっくりたちの間で、「美鈴を倒そう」という意見が纏まっていく。これならドスまりさも動かざるを得ないだろう。 まりさはしめしめと笑っていた。AAでいえば「おおこわいこわい」の顔である。虐待お兄さんでなくても殴り殺したくなるよね、あの顔。 一方巣の中では、母れいむが子供たちを寝かしつけていた。 「ゆぅ、ゆぅ…」 「よしよし、れいむのかわいいあかちゃん!おうたをうたってあげようね!ゆゆゆー♪ゆゆー♪」 聞くに堪えない子守唄を歌いながら、母れいむは赤れいむに頬擦りをする。異変はそのとき起こった。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!」 「ゆっ!?ど、どうしたのあかちゃん!」 「いぢゃいよおおおおお!!!いぢゃいよおおおおおおおお!!!」 「いたいのいたいのー、ゆっくりしていってねー!」 「いぢゃいいいいいいい!!!」 頬擦りされた場所も、舌で触れられた場所も、針で貫かれたように痛い。赤れいむは餡を吐きながら、痛みに必死に耐えていた。 「ゆっ?どうしたんだぜ?おねーちゃんがゆっくりなおしてやるんだぜ」 見かねた子まりさが、友人のぱちゅりーに教えてもらった痛み止めの薬草をくわえてやってくる。キラキラと輝く美しい草だ。 ちなみにその薬草は、妹のれいむが宝物にしているものである。さすが下衆、他人の宝物はどうなったっていいらしい。 子まりさはそれを、赤れいむに押し付ける。この草は痛い場所に押し付けることで、その原因を取り除いてくれる。しかし… 「ゆびゃあああああああああああああああああああああああ!!!いじゃああああああああああああああああ!!!ぎゃあああああああああああああ!!!」 赤れいむはぎゃあぎゃあと耳障りな…しかし子守唄に比べれば数倍は聞き応えのある悲鳴を上げ、餡を吐き始める。 「もっと…ゆっぐり…じだがっだよお…」 そして赤れいむは苦悶に歪んだ表情で、その天寿を全うした。 「まりざあああ!!!なにをやっでいるのおおおおおお!!!」 「れ、れいむがわるいんだぜえええ!!!れいむがかってにしぬのがわるいんだぜええええ!!!」 母れいむは子まりさを血走った目でにらみながら攻め立てるが、子まりさには悪気がない。 まりさのしたことは、普通なら間違っていない。普通の痛み…人間で言えば内出血や骨折に当たるようなものでも、この薬草を当てれば治るのである。 しかし痛みの原因は「普通の痛み」ではなかったのだ。神経がむき出しになっているため、何かが触れるだけでも激痛が走る。それが痛みの原因だったのだ。 奥義「醒鋭孔」。それは神経をむき出しにする経絡秘孔を突く技である。その状態でものに触れると、身を引き裂くような激痛が走る。 本来は速効性の攻撃だが、美鈴はそれを改良し、時間差で効果が出るようにした代物。 ちなみに本来は人間に刺す暗殺用の技なので、絶対に使ってはいけない。 「ゆぎゃああああ!!!」 親の下衆まりさも、悲鳴をあげていた。弱っていたゆっくりぱちゅりーをレイプしていたときに、醒鋭孔の効果が出たのである。 「む、むきゅう…」 「いだいよおおおおおおおおおお!!!ぎゃああああああああああ!!!」 下衆まりさは悲鳴をあげながらぴょんぴょんと跳ね回る。しかし跳ねるたびに激痛が走る。そして激痛が走るたびに跳ねる。その様はまるでバスケットボールだ。 「ごおおおおえええええええ!!!ごぎゃあああああああ!!!ぶぎいいいいいい!!」 虐待お兄さんでも、ここまで素晴らしい悲鳴は出せないだろう。歩くことも、何かが触れることも、風がそよぐことすら痺れるような痛みへと変換される。 「ぐおおげげ…がっ…ぐごごが…」 白目を剥きながら、まりさは何とか巣へと跳ねていく。こんなに痛いのではすっきりできない。巣へ行って治そう。本能がそう告げていた。 ちなみに弱っていたパチュリーは一命を取りとめたものの、その後ゆっくりありすにレイプされて命を終えてしまった。 下衆まりさとれいむの子供たちの1匹に、人気のゆっくりれいむがいた。それほど美人というわけではないが気立てがよく、歌が上手だったのだ。 「ゆっゆー♪ゆゆゆっゆー♪」 この歌れいむ、歌が上手だとおだてられたためか歌うのが趣味であった。切り株の上でよくライブを開いている。 その歌は、群れのゆっくりたちをゆっくりさせる憩いの材料となっていた。 「ゆゆっゆー♪はい、おしまい!」 「すごくじょうずだよれいむう!!!!」 歌が終わったと同時に、そのれいむに好意をよせていたまりさが、歌姫れいむに頬擦りをする。その瞬間、悲劇は起こった。 「ゆっぎゃあああああああ!!!いだいよおおおおおおお!!!じびべびゅびょおおおおおおお!!!」 「れ、れいむ!?どうしたの!?」 「むっきゅん!?」 「ちーんぽ!?」 周囲のゆっくりたちが急いで歌姫れいむのもとへと駆け寄る。 「い、いだいよお…」 「れいむ、ごめんね!いたいのいたいのー、ゆっくりしていってねー!」 まりさは自分が悪いと思い込み、先ほど頬擦りした部分を舌で舐める。無論、それは激痛へと変換される。 「ゆぎぃいいいいいいいいいいいい!!じねええええええええ!!!ざわるなああああああ!!!」 「まりさがいけないんだよ!!!まりさがこのれいむをゆっくりさせないんだね!!!そんなゆっくりはいきているかちはないよ!!!」 歌姫れいむに好意を寄せていた別のまりさが、ライバルを蹴落とすチャンスとばかりにまりさを責め立てる。 「ゆっくりしねぇ!」 「ゆびぇ!?」 「ゆっくりしんでってね!ゆっくりしんでってね!」 「ゆばぁ!!!」 そのまりさは、何も悪いことはしていないにも関わらず、周囲のゆっくりたちに袋叩きにされて死んでしまった。 「もうだいじょうぶだよ、れいむ。わるいまりさはやっつけたよ!いたいのいたいのー…」 「ぐぎゃあああああ!!!もっどいだいいいいいいいいい!!!」 「ゆ゛っ!?」 蹴落としたまりさは目を白黒させる。何故だろう。悪いゆっくりをやっつけたのに、自分は何もしていないのに、どうしてこのれいむは痛がっているんだろう。 無論、その結末は知れたものであった。 「おまえもこのれいむをゆっくりさせないわるいゆっくりなんだね!そんなげすまりさはさっさとしんでね!」 「しね!」 「ゆっくりちにぇ!!」 まりさは頬を噛み千切られ、帽子を引きちぎられ、そして叩き潰された。 そして別のゆっくりがれいむの痛みを取ろうと「いたいのいたいのー」をする。そのたびにひどくなる激痛でれいむが悲鳴を上げる。 そして危害を加えたと勘違いした周囲のゆっくりが、そのゆっくりを殺し…その螺旋が、ドスまりさが帰ってくるまで続いた。 巣の中はもはや阿鼻叫喚であった。 「ゆがやあああああ!!!ぢゃづげでええええ!!!」 「ゆっぐりでぎないよおおおおお!!!」 「ちょうちょさんもりんござんもだべられないよおおお!!!」 「ぎれいぎれいもでぎないよおおおお!!!」 「れいむがわるいんだぜえええええ!!!」 食事も水浴びも休憩もままならぬ。下衆まりさは伴侶のれいむに責任を押し付ける。虐待お兄さんの家や加工場でも、ここまでひどい悲鳴は聞けないだろう。 今このゆっくりたちを食べれば、餡のあまりの甘味に舌の感覚が死にかねないだろう。 そこに、ドスまりさたちがやってきた。 「どすがきたよ!しつれいがないようにするんだよ!!!」 「どずまりざあああああ!!!だずげでえええええ!!!」 ドスまりさ…このドスは体長4メートルほどの結構大柄なものだ…を見るなり、一家は泣き叫びながらドスのもとへと這っていった。 「さっきおまえたちのむすめがとてもいたがっていたよ。あれはただのけがじゃないよ」 ドスが心配そうな声で、下衆一家に声をかける。殺しあっていたゆっくりは今、ドスの腹の中で「処刑」されているところだ。 ドスまりさは、責任転嫁で殺しあっていた群れの仲間には何の興味も持たなかった。ああいうすぐ責任転嫁をするゆっくりは群れにとって害悪なのだ。始末する手間が省けてよかった、とすら思っている。 この一家もあのマドンナれいむを残して死んでくれないかな、とひそかに思っていることは秘密だ。 「むっきゅん!あれはからだがひめいをあげているのよ!あなたたち、きょうはなにかされたのかしら?」 その側近のぱちゅりーが、えらそうな調子で一家にたずねる。 「あ、あがいおやじぎのばばあに…あだまをづづがれだんだぜ…」 「ゆぅ…それがげんいんなんてかんがえられないよ」 「むっきゅん!もっとちがうものはないの!?」 「ぼんどになにもじでないよおお!!!ぞれなのにあのばばあ、れいぶのがわいいぢびじゃんをごろじだんだよぉ!!!」 「みんないってたね。ほんとうになにもしていないんだね?」 「ぼんどうでずううううう!!!そのばばあはどすにはがでないっでいっでまじだ!!!」 「むっきゅん…どす、それならみせしめのためにころして、ひとざとからさらにさくしゅしましょう!あかいおやしきのひとをころせば、にんげんはふるえあがるにちがいないわ!」 側近のぱちゅりーが提案する。ドスはすぐさまそれに乗った。 「たしかにあのかわいいれいむをあんなめにあわせるのはひどいよ。ほうふくせんそうだよ!なかまをみんなであつめてね!こうまかんにしゅっぱつするよ!!!」 ドスは号令を出した。 戦争だ。紅魔館との全面戦争である。 ちなみにドスにとって重要なのはぱちゅりーのご機嫌取りとマドンナれいむの評価を上げることだけで、他のことなんてどうだっていいと考えている。 意外と好色なドスまりさなのかも知れない。 深夜。美鈴が眠りこけていると、「ゆーっ!!!」という号令が聞こえてきた。 「…おいでなさったわね」 美鈴はそういいながら大きく伸びをして、近くにある加工場製の袋の口を広げる。 そして枕にしていた拳法の本を素早く読み返して閉じ、何度か構えを取る。 完璧だ。新しい拳法の威力が確かなものなら、新しいスペルカードにつなげられるかもしれない。 「ゆーっ!!!」 それから15分ほど。500メートルほどの道のりを、ゆっくりたちはゆっくりとしたスピードで 「ほう、あなたがドスまりさね」 「おまえのようなババアはゆっくりしんでってね。まりさたちのむれにてだしをするのはぜったいにゆるさないよ」 「手出し?」 「かわいいれいむをいたがらせたね」 ドスの口の中から、涎まみれになって白目を剥いて痛がっているゆっくりが出てくる。マドンナれいむである。 ちなみにこの一家は今、群れの最後尾を必死になって這いずっているところだ。誰も助けようとしないあたりがゆっくりクオリティ。 「あれ?…他には?」 「ないよ。でもそれだけでもばんしにあたいするんだよ。このれいむはおうたがじょうずで、みんなおうたをたのしみにしていたんだよ。 なにもしていないこのれいむをどうしていたがらせたの?ばかなの?しぬの?」 美鈴は何か拍子抜けしたような気がした。復讐の炎を駆り立てるためにわざわざ殺して、一家を死より残酷な目にあわせたのに。 それなのにこいつらはその群れの一匹のことしか心配していないのだ。 「…ま、所詮ゆっくりよね」 「ゆっくりはんせいしてね。れいむをなおすならとくべつにゆるしてあげるよ」 「治さないなら?」 「ゆっくりしんでいってね!!!」 窓から赤い瞳がこちらを見つめる。おそらくこの館の主が暇つぶしに、ワイングラスに入ったグレープジュースを片手に見学しているのだろう。それならば、失態を犯すわけにはいかない。 美鈴はにやりと笑い、帽子を被りなおす。星型のエンブレムが、月光を反射してキラリと輝いた。 足元に10匹ほどのゆっくりみょんがまとわりつく。動きを止めているつもりらしい。 「ゆっくりしねぇぇぇぇ!!!」 そしてドスまりさが「どすすぱーく」の準備を始める。動きを止めて、その間にどすすぱーくでトドメを刺すという、子供でも思いつく作戦。 あまりの稚拙さに、美鈴は高笑いをしはじめた。 「なにがおかしいんだちーんぽ!?」 「愚か者が!それで私に勝ったつもりか!」 美鈴は妙なポーズを決め、そして人差し指を勢いよく振り下ろした。 衝撃波がドスまりさの体のちょうど真中を走る。しかし、何も起こらない。 「ゆっ?…ぜんぜんきかないよ!まりさをたおそうとするなんていいどきょうだね!ぜったいにゆるしてあげないよ!!! おまえはまりさたちのどれいにしてやる!!!まいにちすっきりさせるにくべんきにしてやるからかくごするんだよ!!!」 ドスまりさは攻撃が失敗したと思い込み、にやにやと不敵に笑う。口元の光が最大の大きさに達する。 その場にいたゆっくりは全員、ドスまりさの勝利を確信した。 「どすすぱーぐらじゃらぼら!?」 しかしどすすぱーくが発射される瞬間、ドスまりさは突然真っ二つに裂けたのだ。 「ま、まりざのがおがああああああああ!?」 「どずまりざがあああああ!?」 「…結構かっこいいわね、この技」 美鈴は人差し指を見ながら言う。これは「南斗鷹爪破斬」という奥義で、素早く人差し指を振り下ろすことで衝撃波を発生させる技だ。 「みんな!どすをたすけるよ!!!」 「ぢーんぼおおおお!!!」 たくさんのゆっくりが、真っ二つに切り裂かれてそれぞれ別方向に倒れているドスまりさを立て直そうとする。 「ゆーえす!ゆーえす!」 本来ならこの間に攻撃をしたほうがいいのだろう。しかし美鈴はそれをあえてしない。今ここで殺してしまえば、もうひとつの試したい技が試せなくなるからだ。 何とか傷口同士がくっついたドスまりさの切断部分を、ゆっくりがぺろぺろと舐め始める。こうして皮の癒着を早めているのである。 「ゆぅ、ゆぅ…ばばあめ…よくもやってくれたな…ドスまりさはもうおこったんだぜえええええええええ!!!」 「むっきゅん!どすがむかしのことばづかいにもどったわ!どすがほんきでおこっているのよ!」 ぱちゅりーが説明する。 「ゆっぐり、じねええええええええ!!!!あのよでゆっぐりごうがいじでいっでねえええええ!!!」 ドスまりさは、ゆっくりらしからぬスピードで突撃してくる。 美鈴はその顎にアッパーカットを繰り出す。 「ゆっ!?」 「南斗紅鶴拳奥義!血粧嘴!」 そしてできた大きな隙に、美鈴はドリルのように回転しながら突っ込んでいく。 「ゆびぇええええええええええええええええええええ!!!」 ドスまりさは餡子を撒き散らしながら貫かれ、そして多くのゆっくりを轢き殺しながら吹っ飛んでいった。 「ど、どすがまけだああああああ!!!」 「どうだ、己の思いが空回りに終わった味は?」 美鈴はそう言ってポーズをとってから、苦しんでいる「マドンナれいむ」とやらの皮をはぎながら、周囲のゆっくりに投げつけていく。 「ゆびぇびゃ…びゃびゃ…びゃべびぇべ…(ゆぎぎゃ…やだ…やべでね…)」 「確かに歌は上手いわね。こんなに聞き心地のいい悲鳴が聞こえるんですもの」 「むっきゅん!みんなにげ…」 美鈴は加工場製のゆっくり捕獲用袋を開き、目まぐるしい勢いでゆっくりをその中に放り込み始めた。 「ゆ、ゆう…あのババア…ころして…ゆぎゃ」 動き出そうとしたドスまりさに、館から飛び出してきた赤い槍のような光線が突き刺さる。ドスまりさは悲鳴を上げることなく絶命した。 「なるほど。美鈴ったら…私の言いつけでやらせた拳法をあそこまで昇華させていた、ってわけね」 光線を撃った主…レミリア・スカーレットは、グレープジュースのおかわりを注ぎに、自室へと戻っていった。 明日は久々に労ってやろう。せっかくだから私のグレープジュースを一口飲ませてやろう。そう思った。 翌日から紅魔館の門の前では、数多のゆっくりが拳法の実験台になった。門の近くは案まみれで多少汚いが、それに見合うだけの楽しみがあると美鈴は考えている。 ドスまりさの皮は湖の畔に残り、妖精たちの遊び道具になった。 「ん?まちがったかな」 「ぶびゃびゃら!?」 「おねーさんすごい!ゆっくりが爆発したよ!」 「もうゆっぐりざぜでよおおおおおおお!!!」 ちなみにスペルカードに使うにはあまりにも強すぎ、うっかり誤って人を殺しかねないとわかったので中止になった。 今では、門の前に来た物好きな里人たちに、ゆっくり虐待に使える拳法を教えている。 めでたし、めでたし。 「ぜんぜんめでたくないよおおお!!!」 「ここ。ここに指を突っ込んで、」 「ゆぎゃっ!? 「で、抜く。1,2,3…」 「なにをするの!ゆっくりあやまってっぺれぼ!」 おまけ 「まりざあああああ!!!ゆっくりしましょおねえええええええ!!!」 「うぎゃあああああああああああああああ!!!」 醒鋭孔を突かれた一家は、弱っていたところをゆっくりありすに襲われた。 ただでさえ痛い交尾は、もはや激痛以外の何物でもない。子まりさや子れいむは早々に死に、母れいむもショック死。 しかし下衆まりさは無駄に強靭な体を持っていたせいで、死よりも辛い生を享受することができていた。 「すっきりいいいい!!!」 「ずっぎりでぎないいいい!!!」 「ふぅ、ぐあいはなかなかよかったわ!じゃあね!」 ありすは不快な鼻歌を歌いながら森の奥へと消え去る。 残っていたのは、激痛と疲労に白目を剥きながら、蔦が自分から生えてくる痛みに悲鳴を上げる下衆まりさだけ。 悲痛な声はいつまでも、ドスの群れがあった林から紅魔館に続く道の間でこだましていた。 ゆっくり(特にドス)相手に南斗紅鶴拳の奥義を決めてみたかっただけ。 設定はお借りしていますが、以前北斗神拳を美鈴に習わせて~という話を書いた方とはまったくの別人です。 今回美鈴が使ったのはこの3つ。 醒鋭孔 原作でケンシロウがジャギ相手に使った奥義。神経をむき出しにする。 ゆっくり相手に使うことで、そよ風が体に触れるだけでも激痛が走るようにする。しかし痛いだけなので、それだけで死に至ることは決してない。 南斗鷹爪破斬 原作でユダがダガール相手に放った技。衝撃が体の後ろに響く。受けた者は真っ二つになる。ちなみに名前はバスケゲーでつけられた。なお、本来は時間差なしで切り裂く技である。 ゆっくり相手でも真っ二つになるが、ゆっくりは体の構造が単純なため、これだけで死に至ることはあまりない。真っ二つになった切断面を張り合わせ、皮を癒着させることで復活する。 血粧嘴 原作でユダがレイ相手に使おうとした奥義だが、放つことはなかった。格ゲーではサイコクラッシャー風の技になっている。 ゆっくり相手に使うと餡をそこいらじゅうに撒き散らすため、鷹爪より確実に死を訪れさせることが出来る。しかしそこそこ大きい個体でないとはずれてしまう可能性がある。 詳しい話は原作を読んだ方がいいかもね。ちなみに俺はユダが大好きです。 本当は七星点心や激震孔、鷹爪三角脚、心霊台なんかもやりたかった。 このSSに感想を付ける
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wiki管理人◆6zcGCwDrsA2008/07/24 (Thu) 02 58 22 ID On7BbNhU 下衆鯖を語るスレ 特徴、情報をお寄せください。 某鯖住民2008/07/25 (Fri) 10 00 01 ID V0n.iVew いきなり落ちたと思ったら掲示板閉鎖されてる まさか・・・ 某鯖住民2008/07/25 (Fri) 10 09 50 ID yasEpo62 まさか・・・ 某鯖住民2008/07/25 (Fri) 10 50 34 ID LnqWYvKc 終わったな。 某鯖住民2008/07/25 (Fri) 13 52 00 ID ePd28Jgo 2日程度で終わらせるなら公開しないで欲しいな。 某鯖住民2008/07/25 (Fri) 13 56 33 ID LnqWYvKc 全くだ。 某鯖住民2008/07/25 (Fri) 15 54 19 ID 0i/JfWm6 ぶっちゃけここの鯖官NOISE鯖と同じじゃないか? 閉鎖の仕方もNOISEと全く一緒だしな 本当にテキトーすぎるw 某鯖住民2008/07/25 (Fri) 17 43 53 ID SrOpY7ao 二日間の起動だけだったか・・なんのためにサバ設置したんだか・・ 某鯖住民2008/07/26 (Sat) 03 06 31 ID apV22YF. この閉鎖の仕方じゃ多分今後復帰する事は無いと思うので リストから削除しても良いのでは無いかなと思います 0 KB
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※原作キャラが出ます ※胴付きのゆうかにゃん虐待です。 ※他人の設定濫用してます ※俺設定 …これ実際いらないよね ※中身はなんだろう。花の蜜? 『下衆のやり方』 太陽の畑のはずれに、幽香が佇んでいた。 その視線の先には胴付きゆっくりの死体が転がっている。幽香は死体を凝視したまま動かない。 一分ほど経ち、幽香は死体に向かって歩き出した。 その途中に愛用の日傘を落としたことにも気づかない。視線は相変わらず死体に注がれている。 その死体は、ゆうかにゃんの成れの果て。幽香のペットであり、同居人であり、親友であったモノの成れの果てだった。 幽香はそれを認識して、胃の中身を逆流させた。 ゆうかにゃんは畑仕事を休憩し、木陰で弁当を広げていた。幽香が持たせてくれたもので、内容はおにぎりの詰め合わせだ。 そして、花とおにぎりの香りにおびき寄せられたゆっくりが今日もまたやってきた。 れいむとまりさの親子だ。お決まりのセリフを吐いているが、ゆうかにゃんは気にしない。 無視を決め込んだゆうかにゃんに逆ギレして体当たりしてくる親まりさだったが、次の瞬間には吹っ飛んでいた。 何のことはない、ただの蹴りである。手はおにぎりでふさがっている。 しかしゆっくり相手なら威力は絶大で、まりさの顔面や歯はボロボロだ。もはやゆっくりと食事をすることは不可能だろう。 そして何故か声をあげながら畑に近づこうとしていた親れいむを持ち上げ、まりさに駆け寄っている子ゆっくりに向けて投げる。当然潰れる子ゆっくり。親れいむの悲鳴。 …その後は簡単だ。まりさは底部が腫れ上がるまで殴り、家族の死と食事を見せつけた後、近くの森に捨てた。 れいむと子は肥料になった。まりさを殺さないのは、次の肥料を呼ぶためだ。 そして雑草抜きをするため、畑に引き返そうとした直後、ゆうかにゃんは意識を失った。 激痛でゆうかにゃんは目覚めた。何が起きているのか確認するため起きあがろうとし、また激痛に襲われた。 それが四回繰り替えされたところで、ゆうかにゃんは動くことを諦めた。 動く事は不可能だと理解したからだ。体は地面から浮き、天井から吊られている。 手首足首に大きな太い釣り針のようなものを刺されて、それで吊られたのがわかったからだ。 ゆうかにゃんは代わりに口を動かした。 苦痛に顔を歪めながら、こんなことをする理由を聞いた。 溢れ出る涙をこぼさないように我慢しながら、近くに居た人間に、降ろして欲しいと願った。 しかし、人間は答えてはくれなかった。満足そうにゆうかにゃんを眺めているだけだ。 …いや、違った。既に次の道具を持っていた。大きな杭だ。振りかぶるのを見て、ゆうかにゃんは悲鳴を上げた。 その直後にもたらされた苦痛に、ゆうかにゃんは悲鳴を上げ続けた。腹を貫かれているのだ。人間なら痛いなどでは済まされないはずだ。 しかし、ゆうかにゃんは胴付きとはいえ、ゆっくり。中身を垂らすだけで死なずに済む。 しばらく叫び続けたゆうかにゃんだったが、次第に声は小さくなっていった。叫ぶ体力も残ってないのであろう。 それを合図に動き出す人間。引き抜かれる杭。背中に張られる濡れた何か。空いた腹に注がれるオレンジジュース。 ゆうかにゃんは治療されている事を理解した。助けてくれるのかと思い、すぐに有り得ないと考え直した。そして、自分の運命を悟った。 震えながら幽香はゆうかにゃんだったモノを抱き上げ、そこでようやく左腕が無い事に気がついた。 他の部分は無傷なのだが、左腕だけはどこにも見当たらない。 周りを見渡した後、再び死体に目を向けた幽香は、目の奧が熱くなる感覚に襲われた。 腹の穴が完全にふさがってから、左腕の釣り針が外された。 無理矢理外された手首はズタズタになった。 そして人間は力無く垂れ下がる左腕を手に取り、まな板に釘で打ち込んでいく。 玄翁で打たれる度にゆうかにゃんは悲鳴を上げるが、人間は気にするどころか一発ごとにその悲鳴に浸り、喜びに体を震わせる。 そして腕が完全にまな板に張り付けられたゆうかにゃんは、のこぎりを取り出す人間を見た。 押さえられる指。 押しつけられる刃。 引かれたのこぎり。 指が四本落ちる。 親指に当たる刃。 落ちていく指。 手の甲をちぎる刃。 手首の上で引かれるのこぎり。 挽かれていく、腕。 二の腕まで落とされるまで、ゆうかにゃんは悲鳴を上げ続けた。 幽香は眉間に力を込める。すると、外皮に真新しい部分があることに気づいた。 その皮と残りの手足の皮が同じモノだということにも。ゆうかにゃんが何をされたのかということにも。 いつの間にか、幽香は声を上げて泣いていた。 ゆうかにゃんの手の皮が根本から剥がされていく。 人間なら皮膚呼吸がどうの、とあるだろうが、饅頭の親戚にそんなことは関係ない。 手首の針に届くところで一度切る。 苦痛で頭が真っ白になり、苦痛以外を認識できない。ただひたすらに、痛い。 手の皮が剥がされる。 ゆうかにゃんは痙攣しているが、これは意識を失っているからではない。絶えず頭にオレンジジュースが補給され、気絶できないのだ。 真新しい何のモノだかわからない皮が用意される。 この絶え間ない苦痛に叫び声を上げることすら忘れたゆうかにゃんは、妙に冴え渡る頭で考えていた。 ジュースが塗られた皮が張り付いてくる。 自分は何か悪いことをしたのだろうか。畑の世話をし、花の世話をし、幽香と語らいながら過ごしていただけだ。 指先まで真新しい皮が覆う。苦痛がやわらいでくる。 退治したゆっくりに飼いが居たのだろうか。いや、人里からはかなり離れているはずだ。そんなことは無い。 皮が完全に癒着する。 じゃあ、なぜだろう……痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い ゆうかにゃんの思考は途切れた。足から届く新しい苦痛が思考を塗り替えたからだ。 この苦痛が爪先まで届く頃、また同じ事をゆうかにゃんは考える。 ゆうかにゃんの精神は、壊れかけていた。 しばらくして。幽香はゆうかにゃんの死因を調べていた。 どうやって死んでいったのか、それくらいは知りたい。理解してやりたい。 しかし、そんな考え一つ読めない者にこんなことできはしない。 幽香は仇を取ることも、ゆうかにゃんの苦痛を理解してやることもできないのだ。 それを理解した時、幽香はまた、泣いた。 手足の張り替えを10回ほど終える頃には、ゆうかにゃんは何をされても反応しなくなっていた。 度重なる莫大な苦痛に、ついに精神が崩壊したようだ。 こうなってしまっては何をしても面白くないと、とどめに入る人間。 ゆうかにゃんは幸せな夢を見ている。ひまわり畑を見渡せる高台で、幽香と一緒に居る夢だ。 幽香が持ってきた包みには、おにぎりが入っていた。ゆうかにゃんが食べられない梅干しにはちゃんと目印が付いている。 そして、二人で次に育てる花について話しながら笑い合う。ゆうかにゃんの短い生涯で、一番幸せだった時の記憶。 気づかれない始末は実に簡単だ。髪の毛の、つむじ以外を注射針で刺す。そして、中枢の部分にとびきり濃い塩水を注入してやる。 そして刺した部分にオレンジジュースを塗れば、ろうそくの最後の輝きよろしく、穴をふさいでから死ぬ。 これで穴の無い死体の完成。 さて、後は気づかれないように置いてくるだけだ…。 ゆうかにゃんは、幸せな夢を見ていた。 ゆうかにゃんを花葬した幽香は、何をするにも無気力になった。 幽香にとってゆうかにゃんは、他の何にも代えられない大切な家族だった。 アリスをからかうことも、リグルをいじめることも、メディスンに構うこともせず、家で寝ている事が多くなった。 ある日、自分の胸にナイフを突き立てる幽香。しかし、死ねない。妖怪としての何かが、死ぬことを許さない。 家族すら守れない自分に、こんな力、意味が無いのに。 幽香は考え、また泣いた。 そして、それを双眼鏡で見ている者が居る。例の人間だ。 人間は満足していた。あの究極加虐生物との誉れ高い幽香のこの姿を見ることができたのだ。 もちろん、幽香が何を考えているかもわかる。当然だ。 馬鹿に真の下衆は務まらない。 「自殺もできないなんて、お気の毒に。お悔やみ申し上げるよ、馬ー鹿。何の意義もなく無駄に生き続けて、私が死んだ後に無駄に死ね。一生、悩み続けてな」 ※人生初SS。多分色々良くないです。見直したくない。 いつだったか、キャラいじめはスレ違いってのを見て、なら同時にやってやる!と考えたのが発端。 テーマは「ゆっくりのゲスはあまあま」と「幽香にゃん虐め」 ※胴無し版?それ全部書き直しじゃね?
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注意 この作品では美鈴が極悪人です。しかも北斗神拳と南斗聖拳を当然のように使います。 美鈴が好きな方、ゆっくりが虐殺されるのを見たくない方、北斗の拳がわからない方は読まない方がいいと思います。 以前北斗ネタで書かれた方とはまったくの別人です。 北斗の拳は面白い漫画なのでぜひ読んでね! 紅魔館の門の前。紅美鈴は門の柱に寄りかかってうなだれていた。 彼女は決して眠ってはいない。意識はむしろ覚醒している。眠った振りをしているのは、単に体力を浪費したくないからである。 帽子の下では目がぎらぎらと輝き、一見力を抜いたように見える体には生気がみなぎっている。間合いに近付けば、間違いなくやられる。格闘技を齧った人間なら、彼女の隙のなさに気づくはずだ。 「みんな、きょうはあのバカなババアがねているよ!ちゃんすだよ、まりさ!」 「ゆっへっへ!みんな、さわがずにまりさのさくせんをよくきくんだぜ!あのババアはねているんだぜ。そのまえをしずかにとおりすぎるんだぜ!」 「わかったね、おちびちゃんたち!あかちゃんはくちのなかにはいってね!しずかにとおるんだよ!」 「「「ゆっくりりかいしたよ(ぜ)!!!」」」 なんだ、ゆっくりか。彼女はにんまりと笑う。 基本的に「~だぜ!」としゃべるまりさは下衆まりさと言われ、その餡は遺伝的に優勢なのか、下衆の子は下衆になる。そのためまりさ種の中でも個体が多い傾向にある。 なんでも研究者の話では、餡が特殊だから結局下衆は下衆でしかなく、一流の調教師がどれだけ調教しても結局自分本位で自己中心な性質が取れることはなかった。 つまりどれだけ調教したところでいつかは化けの皮がはがれるため、ペットにも向いていない。そのくせ怠けたがるしすっきりはしたがるというわけだ。下衆の名に相応しい生き物なのである。 「そろーり、そろーり…」 「おかあちゃん、ぎゃんばっちぇ!!」 「しーっ!あかちゃん、さわいじゃだめだよ!」 「そういうおかあさんがいちばんうるさいぜ!しずかにするんだぜ!」 「まりさもうるさいよ!」 バカな奴らだ、と美鈴は思った。「そろーりそろーり」と自分で言っている。この声の時点で既に静かではない。 しかも普段より声のボリュームを落としているのならともかく、ほとんど変わっていない。それどころかむしろ普段より大声になっている気もする。こんなキンキンした声で騒がれていたら、冬眠中の八雲紫ですら眠りが醒めかねない。 美鈴はおもむろに立ち上がり、「うまくいったんだぜ!」と言ってきゃあきゃあ騒いでいるゆっくりたちに背後から近付き、指を素早く動かした。 「ゆっ?」 「ゆっ…まりさ、さわった?」 「さわってないんだぜ。れいむこそさわったんだぜ?」 「さわってないよ!あかちゃんたちもさわってないよね!」 「ゆーっ!」 指はすべて、ゆっくりのある部分を貫いている。そのことに、ゆっくりは気づく余地がない。 これは美鈴が書物で齧って手に入れた「醒鋭孔」という技を、独自に改良したものだ。ちなみに本来は人間相手にやる奥義である。 美鈴はゆっくりたちを引っつかみ、門の外へと出した。そしてその中の子まりさ(下衆)を叩き潰す。 「ゆびゃびゅ」 「れ、れいぶのちびじゃんがああああああああ!!!」 「まりざのがわいいごどもがあああああああ!!!」 「まりざあああああ!!!」 「おねえじゃあああああああんん!!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!」 「ふぅ…私じゃあドスにはかなわないなぁ。ドスだったら私、殺されちゃうなあ!」 美鈴はそう言って、再び寝た振りをする。ゆっくりたちはひそひそ声(笑)で会議をはじめた。 「あいつはいまはすきだらけだぜ。いまのうちにやっつけるぜ!」 「まりさ、きいてなかったの!?さっき「どすにはかなわない」っていってたよ!かわいいおちびちゃんがころされちゃったんだよおお!?」 「どすにいいつけてたいじしてもらおうよ!!!いまならにげられるよ!!!」 「ゆぅ…おねえじゃん…ぐずっ…」 「そうだぜ…しかたがないぜ、ここはたいきゃくするぜ!!!おぼえてるんだぜクソババア!!!」 ゆっくりはぴょんぴょんと、ボールのように跳ねて逃げていく。美鈴は起き上がり、その様子を見送りながらにやにやと笑う。 いい暇つぶしができそうだ。書物で齧った拳法、どこまで通用するか見てみたい。 こうして下衆なゆっくり一家は群れに戻ることができた。 ドスは今、側近とともに人間の里に行っている。帰ってくるのは今日の夕方頃になるらしい。まりさたちは、美鈴の悪行を伝えまわった。 無論、自分の非は隠して。いや、自分たちが攻撃されるようなことをしたという自覚はないのかもしれない。 「ゆーっ、それはゆるせないよ!」 「わるいことをしていないれいむたちをいじめるなんて、さいていなにんげんだね!」 「そうなんだぜ!まりさたちはひがいしゃなんだぜ!」 「どすにたのんでたいじしてもらうよ!」 ゆっくりたちの間で、「美鈴を倒そう」という意見が纏まっていく。これならドスまりさも動かざるを得ないだろう。 まりさはしめしめと笑っていた。AAでいえば「おおこわいこわい」の顔である。虐待お兄さんでなくても殴り殺したくなるよね、あの顔。 一方巣の中では、母れいむが子供たちを寝かしつけていた。 「ゆぅ、ゆぅ…」 「よしよし、れいむのかわいいあかちゃん!おうたをうたってあげようね!ゆゆゆー♪ゆゆー♪」 聞くに堪えない子守唄を歌いながら、母れいむは赤れいむに頬擦りをする。異変はそのとき起こった。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!」 「ゆっ!?ど、どうしたのあかちゃん!」 「いぢゃいよおおおおお!!!いぢゃいよおおおおおおおお!!!」 「いたいのいたいのー、ゆっくりしていってねー!」 「いぢゃいいいいいいい!!!」 頬擦りされた場所も、舌で触れられた場所も、針で貫かれたように痛い。赤れいむは餡を吐きながら、痛みに必死に耐えていた。 「ゆっ?どうしたんだぜ?おねーちゃんがゆっくりなおしてやるんだぜ」 見かねた子まりさが、友人のぱちゅりーに教えてもらった痛み止めの薬草をくわえてやってくる。キラキラと輝く美しい草だ。 ちなみにその薬草は、妹のれいむが宝物にしているものである。さすが下衆、他人の宝物はどうなったっていいらしい。 子まりさはそれを、赤れいむに押し付ける。この草は痛い場所に押し付けることで、その原因を取り除いてくれる。しかし… 「ゆびゃあああああああああああああああああああああああ!!!いじゃああああああああああああああああ!!!ぎゃあああああああああああああ!!!」 赤れいむはぎゃあぎゃあと耳障りな…しかし子守唄に比べれば数倍は聞き応えのある悲鳴を上げ、餡を吐き始める。 「もっと…ゆっぐり…じだがっだよお…」 そして赤れいむは苦悶に歪んだ表情で、その天寿を全うした。 「まりざあああ!!!なにをやっでいるのおおおおおお!!!」 「れ、れいむがわるいんだぜえええ!!!れいむがかってにしぬのがわるいんだぜええええ!!!」 母れいむは子まりさを血走った目でにらみながら攻め立てるが、子まりさには悪気がない。 まりさのしたことは、普通なら間違っていない。普通の痛み…人間で言えば内出血や骨折に当たるようなものでも、この薬草を当てれば治るのである。 しかし痛みの原因は「普通の痛み」ではなかったのだ。神経がむき出しになっているため、何かが触れるだけでも激痛が走る。それが痛みの原因だったのだ。 奥義「醒鋭孔」。それは神経をむき出しにする経絡秘孔を突く技である。その状態でものに触れると、身を引き裂くような激痛が走る。 本来は速効性の攻撃だが、美鈴はそれを改良し、時間差で効果が出るようにした代物。 ちなみに本来は人間に刺す暗殺用の技なので、絶対に使ってはいけない。 「ゆぎゃああああ!!!」 親の下衆まりさも、悲鳴をあげていた。弱っていたゆっくりぱちゅりーをレイプしていたときに、醒鋭孔の効果が出たのである。 「む、むきゅう…」 「いだいよおおおおおおおおおお!!!ぎゃああああああああああ!!!」 下衆まりさは悲鳴をあげながらぴょんぴょんと跳ね回る。しかし跳ねるたびに激痛が走る。そして激痛が走るたびに跳ねる。その様はまるでバスケットボールだ。 「ごおおおおえええええええ!!!ごぎゃあああああああ!!!ぶぎいいいいいい!!」 虐待お兄さんでも、ここまで素晴らしい悲鳴は出せないだろう。歩くことも、何かが触れることも、風がそよぐことすら痺れるような痛みへと変換される。 「ぐおおげげ…がっ…ぐごごが…」 白目を剥きながら、まりさは何とか巣へと跳ねていく。こんなに痛いのではすっきりできない。巣へ行って治そう。本能がそう告げていた。 ちなみに弱っていたパチュリーは一命を取りとめたものの、その後ゆっくりありすにレイプされて命を終えてしまった。 下衆まりさとれいむの子供たちの1匹に、人気のゆっくりれいむがいた。それほど美人というわけではないが気立てがよく、歌が上手だったのだ。 「ゆっゆー♪ゆゆゆっゆー♪」 この歌れいむ、歌が上手だとおだてられたためか歌うのが趣味であった。切り株の上でよくライブを開いている。 その歌は、群れのゆっくりたちをゆっくりさせる憩いの材料となっていた。 「ゆゆっゆー♪はい、おしまい!」 「すごくじょうずだよれいむう!!!!」 歌が終わったと同時に、そのれいむに好意をよせていたまりさが、歌姫れいむに頬擦りをする。その瞬間、悲劇は起こった。 「ゆっぎゃあああああああ!!!いだいよおおおおおおお!!!じびべびゅびょおおおおおおお!!!」 「れ、れいむ!?どうしたの!?」 「むっきゅん!?」 「ちーんぽ!?」 周囲のゆっくりたちが急いで歌姫れいむのもとへと駆け寄る。 「い、いだいよお…」 「れいむ、ごめんね!いたいのいたいのー、ゆっくりしていってねー!」 まりさは自分が悪いと思い込み、先ほど頬擦りした部分を舌で舐める。無論、それは激痛へと変換される。 「ゆぎぃいいいいいいいいいいいい!!じねええええええええ!!!ざわるなああああああ!!!」 「まりさがいけないんだよ!!!まりさがこのれいむをゆっくりさせないんだね!!!そんなゆっくりはいきているかちはないよ!!!」 歌姫れいむに好意を寄せていた別のまりさが、ライバルを蹴落とすチャンスとばかりにまりさを責め立てる。 「ゆっくりしねぇ!」 「ゆびぇ!?」 「ゆっくりしんでってね!ゆっくりしんでってね!」 「ゆばぁ!!!」 そのまりさは、何も悪いことはしていないにも関わらず、周囲のゆっくりたちに袋叩きにされて死んでしまった。 「もうだいじょうぶだよ、れいむ。わるいまりさはやっつけたよ!いたいのいたいのー…」 「ぐぎゃあああああ!!!もっどいだいいいいいいいいい!!!」 「ゆ゛っ!?」 蹴落としたまりさは目を白黒させる。何故だろう。悪いゆっくりをやっつけたのに、自分は何もしていないのに、どうしてこのれいむは痛がっているんだろう。 無論、その結末は知れたものであった。 「おまえもこのれいむをゆっくりさせないわるいゆっくりなんだね!そんなげすまりさはさっさとしんでね!」 「しね!」 「ゆっくりちにぇ!!」 まりさは頬を噛み千切られ、帽子を引きちぎられ、そして叩き潰された。 そして別のゆっくりがれいむの痛みを取ろうと「いたいのいたいのー」をする。そのたびにひどくなる激痛でれいむが悲鳴を上げる。 そして危害を加えたと勘違いした周囲のゆっくりが、そのゆっくりを殺し…その螺旋が、ドスまりさが帰ってくるまで続いた。 巣の中はもはや阿鼻叫喚であった。 「ゆがやあああああ!!!ぢゃづげでええええ!!!」 「ゆっぐりでぎないよおおおおお!!!」 「ちょうちょさんもりんござんもだべられないよおおお!!!」 「ぎれいぎれいもでぎないよおおおお!!!」 「れいむがわるいんだぜえええええ!!!」 食事も水浴びも休憩もままならぬ。下衆まりさは伴侶のれいむに責任を押し付ける。虐待お兄さんの家や加工場でも、ここまでひどい悲鳴は聞けないだろう。 今このゆっくりたちを食べれば、餡のあまりの甘味に舌の感覚が死にかねないだろう。 そこに、ドスまりさたちがやってきた。 「どすがきたよ!しつれいがないようにするんだよ!!!」 「どずまりざあああああ!!!だずげでえええええ!!!」 ドスまりさ…このドスは体長4メートルほどの結構大柄なものだ…を見るなり、一家は泣き叫びながらドスのもとへと這っていった。 「さっきおまえたちのむすめがとてもいたがっていたよ。あれはただのけがじゃないよ」 ドスが心配そうな声で、下衆一家に声をかける。殺しあっていたゆっくりは今、ドスの腹の中で「処刑」されているところだ。 ドスまりさは、責任転嫁で殺しあっていた群れの仲間には何の興味も持たなかった。ああいうすぐ責任転嫁をするゆっくりは群れにとって害悪なのだ。始末する手間が省けてよかった、とすら思っている。 この一家もあのマドンナれいむを残して死んでくれないかな、とひそかに思っていることは秘密だ。 「むっきゅん!あれはからだがひめいをあげているのよ!あなたたち、きょうはなにかされたのかしら?」 その側近のぱちゅりーが、えらそうな調子で一家にたずねる。 「あ、あがいおやじぎのばばあに…あだまをづづがれだんだぜ…」 「ゆぅ…それがげんいんなんてかんがえられないよ」 「むっきゅん!もっとちがうものはないの!?」 「ぼんどになにもじでないよおお!!!ぞれなのにあのばばあ、れいぶのがわいいぢびじゃんをごろじだんだよぉ!!!」 「みんないってたね。ほんとうになにもしていないんだね?」 「ぼんどうでずううううう!!!そのばばあはどすにはがでないっでいっでまじだ!!!」 「むっきゅん…どす、それならみせしめのためにころして、ひとざとからさらにさくしゅしましょう!あかいおやしきのひとをころせば、にんげんはふるえあがるにちがいないわ!」 側近のぱちゅりーが提案する。ドスはすぐさまそれに乗った。 「たしかにあのかわいいれいむをあんなめにあわせるのはひどいよ。ほうふくせんそうだよ!なかまをみんなであつめてね!こうまかんにしゅっぱつするよ!!!」 ドスは号令を出した。 戦争だ。紅魔館との全面戦争である。 ちなみにドスにとって重要なのはぱちゅりーのご機嫌取りとマドンナれいむの評価を上げることだけで、他のことなんてどうだっていいと考えている。 意外と好色なドスまりさなのかも知れない。 深夜。美鈴が眠りこけていると、「ゆーっ!!!」という号令が聞こえてきた。 「…おいでなさったわね」 美鈴はそういいながら大きく伸びをして、近くにある加工場製の袋の口を広げる。 そして枕にしていた拳法の本を素早く読み返して閉じ、何度か構えを取る。 完璧だ。新しい拳法の威力が確かなものなら、新しいスペルカードにつなげられるかもしれない。 「ゆーっ!!!」 それから15分ほど。500メートルほどの道のりを、ゆっくりたちはゆっくりとしたスピードで 「ほう、あなたがドスまりさね」 「おまえのようなババアはゆっくりしんでってね。まりさたちのむれにてだしをするのはぜったいにゆるさないよ」 「手出し?」 「かわいいれいむをいたがらせたね」 ドスの口の中から、涎まみれになって白目を剥いて痛がっているゆっくりが出てくる。マドンナれいむである。 ちなみにこの一家は今、群れの最後尾を必死になって這いずっているところだ。誰も助けようとしないあたりがゆっくりクオリティ。 「あれ?…他には?」 「ないよ。でもそれだけでもばんしにあたいするんだよ。このれいむはおうたがじょうずで、みんなおうたをたのしみにしていたんだよ。 なにもしていないこのれいむをどうしていたがらせたの?ばかなの?しぬの?」 美鈴は何か拍子抜けしたような気がした。復讐の炎を駆り立てるためにわざわざ殺して、一家を死より残酷な目にあわせたのに。 それなのにこいつらはその群れの一匹のことしか心配していないのだ。 「…ま、所詮ゆっくりよね」 「ゆっくりはんせいしてね。れいむをなおすならとくべつにゆるしてあげるよ」 「治さないなら?」 「ゆっくりしんでいってね!!!」 窓から赤い瞳がこちらを見つめる。おそらくこの館の主が暇つぶしに、ワイングラスに入ったグレープジュースを片手に見学しているのだろう。それならば、失態を犯すわけにはいかない。 美鈴はにやりと笑い、帽子を被りなおす。星型のエンブレムが、月光を反射してキラリと輝いた。 足元に10匹ほどのゆっくりみょんがまとわりつく。動きを止めているつもりらしい。 「ゆっくりしねぇぇぇぇ!!!」 そしてドスまりさが「どすすぱーく」の準備を始める。動きを止めて、その間にどすすぱーくでトドメを刺すという、子供でも思いつく作戦。 あまりの稚拙さに、美鈴は高笑いをしはじめた。 「なにがおかしいんだちーんぽ!?」 「愚か者が!それで私に勝ったつもりか!」 美鈴は妙なポーズを決め、そして人差し指を勢いよく振り下ろした。 衝撃波がドスまりさの体のちょうど真中を走る。しかし、何も起こらない。 「ゆっ?…ぜんぜんきかないよ!まりさをたおそうとするなんていいどきょうだね!ぜったいにゆるしてあげないよ!!! おまえはまりさたちのどれいにしてやる!!!まいにちすっきりさせるにくべんきにしてやるからかくごするんだよ!!!」 ドスまりさは攻撃が失敗したと思い込み、にやにやと不敵に笑う。口元の光が最大の大きさに達する。 その場にいたゆっくりは全員、ドスまりさの勝利を確信した。 「どすすぱーぐらじゃらぼら!?」 しかしどすすぱーくが発射される瞬間、ドスまりさは突然真っ二つに裂けたのだ。 「ま、まりざのがおがああああああああ!?」 「どずまりざがあああああ!?」 「…結構かっこいいわね、この技」 美鈴は人差し指を見ながら言う。これは「南斗鷹爪破斬」という奥義で、素早く人差し指を振り下ろすことで衝撃波を発生させる技だ。 「みんな!どすをたすけるよ!!!」 「ぢーんぼおおおお!!!」 たくさんのゆっくりが、真っ二つに切り裂かれてそれぞれ別方向に倒れているドスまりさを立て直そうとする。 「ゆーえす!ゆーえす!」 本来ならこの間に攻撃をしたほうがいいのだろう。しかし美鈴はそれをあえてしない。今ここで殺してしまえば、もうひとつの試したい技が試せなくなるからだ。 何とか傷口同士がくっついたドスまりさの切断部分を、ゆっくりがぺろぺろと舐め始める。こうして皮の癒着を早めているのである。 「ゆぅ、ゆぅ…ばばあめ…よくもやってくれたな…ドスまりさはもうおこったんだぜえええええええええ!!!」 「むっきゅん!どすがむかしのことばづかいにもどったわ!どすがほんきでおこっているのよ!」 ぱちゅりーが説明する。 「ゆっぐり、じねええええええええ!!!!あのよでゆっぐりごうがいじでいっでねえええええ!!!」 ドスまりさは、ゆっくりらしからぬスピードで突撃してくる。 美鈴はその顎にアッパーカットを繰り出す。 「ゆっ!?」 「南斗紅鶴拳奥義!血粧嘴!」 そしてできた大きな隙に、美鈴はドリルのように回転しながら突っ込んでいく。 「ゆびぇええええええええええええええええええええ!!!」 ドスまりさは餡子を撒き散らしながら貫かれ、そして多くのゆっくりを轢き殺しながら吹っ飛んでいった。 「ど、どすがまけだああああああ!!!」 「どうだ、己の思いが空回りに終わった味は?」 美鈴はそう言ってポーズをとってから、苦しんでいる「マドンナれいむ」とやらの皮をはぎながら、周囲のゆっくりに投げつけていく。 「ゆびぇびゃ…びゃびゃ…びゃべびぇべ…(ゆぎぎゃ…やだ…やべでね…)」 「確かに歌は上手いわね。こんなに聞き心地のいい悲鳴が聞こえるんですもの」 「むっきゅん!みんなにげ…」 美鈴は加工場製のゆっくり捕獲用袋を開き、目まぐるしい勢いでゆっくりをその中に放り込み始めた。 「ゆ、ゆう…あのババア…ころして…ゆぎゃ」 動き出そうとしたドスまりさに、館から飛び出してきた赤い槍のような光線が突き刺さる。ドスまりさは悲鳴を上げることなく絶命した。 「なるほど。美鈴ったら…私の言いつけでやらせた拳法をあそこまで昇華させていた、ってわけね」 光線を撃った主…レミリア・スカーレットは、グレープジュースのおかわりを注ぎに、自室へと戻っていった。 明日は久々に労ってやろう。せっかくだから私のグレープジュースを一口飲ませてやろう。そう思った。 翌日から紅魔館の門の前では、数多のゆっくりが拳法の実験台になった。門の近くは案まみれで多少汚いが、それに見合うだけの楽しみがあると美鈴は考えている。 ドスまりさの皮は湖の畔に残り、妖精たちの遊び道具になった。 「ん?まちがったかな」 「ぶびゃびゃら!?」 「おねーさんすごい!ゆっくりが爆発したよ!」 「もうゆっぐりざぜでよおおおおおおお!!!」 ちなみにスペルカードに使うにはあまりにも強すぎ、うっかり誤って人を殺しかねないとわかったので中止になった。 今では、門の前に来た物好きな里人たちに、ゆっくり虐待に使える拳法を教えている。 めでたし、めでたし。 「ぜんぜんめでたくないよおおお!!!」 「ここ。ここに指を突っ込んで、」 「ゆぎゃっ!? 「で、抜く。1,2,3…」 「なにをするの!ゆっくりあやまってっぺれぼ!」 おまけ 「まりざあああああ!!!ゆっくりしましょおねえええええええ!!!」 「うぎゃあああああああああああああああ!!!」 醒鋭孔を突かれた一家は、弱っていたところをゆっくりありすに襲われた。 ただでさえ痛い交尾は、もはや激痛以外の何物でもない。子まりさや子れいむは早々に死に、母れいむもショック死。 しかし下衆まりさは無駄に強靭な体を持っていたせいで、死よりも辛い生を享受することができていた。 「すっきりいいいい!!!」 「ずっぎりでぎないいいい!!!」 「ふぅ、ぐあいはなかなかよかったわ!じゃあね!」 ありすは不快な鼻歌を歌いながら森の奥へと消え去る。 残っていたのは、激痛と疲労に白目を剥きながら、蔦が自分から生えてくる痛みに悲鳴を上げる下衆まりさだけ。 悲痛な声はいつまでも、ドスの群れがあった林から紅魔館に続く道の間でこだましていた。 ゆっくり(特にドス)相手に南斗紅鶴拳の奥義を決めてみたかっただけ。 設定はお借りしていますが、以前北斗神拳を美鈴に習わせて~という話を書いた方とはまったくの別人です。 今回美鈴が使ったのはこの3つ。 醒鋭孔 原作でケンシロウがジャギ相手に使った奥義。神経をむき出しにする。 ゆっくり相手に使うことで、そよ風が体に触れるだけでも激痛が走るようにする。しかし痛いだけなので、それだけで死に至ることは決してない。 南斗鷹爪破斬 原作でユダがダガール相手に放った技。衝撃が体の後ろに響く。受けた者は真っ二つになる。ちなみに名前はバスケゲーでつけられた。なお、本来は時間差なしで切り裂く技である。 ゆっくり相手でも真っ二つになるが、ゆっくりは体の構造が単純なため、これだけで死に至ることはあまりない。真っ二つになった切断面を張り合わせ、皮を癒着させることで復活する。 血粧嘴 原作でユダがレイ相手に使おうとした奥義だが、放つことはなかった。格ゲーではサイコクラッシャー風の技になっている。 ゆっくり相手に使うと餡をそこいらじゅうに撒き散らすため、鷹爪より確実に死を訪れさせることが出来る。しかしそこそこ大きい個体でないとはずれてしまう可能性がある。 詳しい話は原作を読んだ方がいいかもね。ちなみに俺はユダが大好きです。 本当は七星点心や激震孔、鷹爪三角脚、心霊台なんかもやりたかった。 このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 782 ゆっくりのいるお庭/コメントログ」 めーりんかっけぇ -- 2010-03-30 10 54 39 めーりん飼いたい -- 2010-06-05 02 41 58 めーりん最高 -- 2010-06-29 00 55 11 最近、暑い。ちるの、欲しい。 -- 2010-06-30 01 50 37 めーりんかっこよすぎ -- 2010-07-24 03 09 32 また希少種優遇か…正直お腹いっぱいだぜ -- 2010-08-01 23 25 18 おなかいっぱいなのにちゅういがきさんむししてたべるのはゆっくりできないよー -- 2010-08-30 18 33 13 希少種は糞饅頭とは別のいきものと思ってる。 -- 2010-08-30 18 42 28 めーりんの格好良さに惚れた… 最高だぜ! -- 2010-11-03 21 25 03 いいオチだね〜 こういうの増えて欲しい -- 2010-12-09 16 47 51 まりさ・れいむだと例え善良でも嗜虐心しか湧かないのに どうしてめーりんはこうも可愛いのだろうかw -- 2011-08-19 14 15 51 ゆうかってそんなにやすいのかー -- 2011-10-04 00 50 27 ↓個人の世界によって違うんだろう -- 2012-04-06 17 58 28 めーりん最高。 -- 2012-05-05 11 22 15 めーりんの忠誠心の高さと泣き声しかないのが 逆に作品のいい味になるよねぇ -- 2012-08-24 20 14 37 ゲスな通常種共はめーりんを見習えば良いのに。 -- 2012-10-10 23 03 47 相変わらずワンパな作者だなぁ。 最近はこいつ消えてすっきりしたけど。 -- 2012-12-09 00 04 42 めーりんが助かって良かった。 -- 2013-03-14 04 32 44 やっぱめーりんいいわぁ… -- 2013-09-03 03 28 51 めーりん欲しい!щ(゜▽゜щ)よな? -- 2014-01-02 22 42 10 めーりん欲しいお #128541; -- 2014-04-28 16 04 21 退かぬ! 媚びぬ! 顧みぬ! -- 2014-06-15 22 40 19 めーりんかっけえ ゴミ饅頭共とは大違いだわw -- 2014-06-22 21 59 17 めーりんかっこかわいい!! めーりん欲しい!! -- 2014-11-03 21 31 58 フランやさしい -- 2015-11-13 22 17 00 こういう救済系大好きだぜ -- 2016-01-16 00 13 48 稀少種は大体良いのに普通種は下衆が多い。 特に魔理沙と霊夢とアリスは下衆が多すぎ、 下衆ゆっくりはこの作品のゆっくりめーりん を見習って欲しいけど下衆のほとんどが餡子脳 だからわからないと思う。 -- 2016-03-14 00 44 40 めーりんかわいいいいいい 欲しいよ! -- 2016-04-10 11 32 32 ホント希少種って通常種と違って可愛い -- 2016-06-05 11 49 17 めーりん!!!!!!!!!!かっこよすぎるよおおおおおおおお!!!!!!!!!!! \(´;o;`)/ -- 2016-06-19 11 16 11 通常種ってほんとキモいww(ちぇん、善良は例外) -- 2016-07-16 00 37 40 ↓それな(´・Д・)」 -- 2016-09-14 20 29 21 ↓それな -- 2016-12-15 06 43 59 めーりんカッコよかったww -- 2017-03-18 20 22 58 めーりんふらんよくやっためーりんふらんが来るまでよく頑張ったな死ななくてよかった最後のれいむとまりさホントにくずだな -- 2017-04-22 21 15 28 希少種にもゲスはいる。 ただ、通常種(特にれいむ種とまりさ種)の絶対数が桁違いに多い。 だから割合で発生するゲス=通常種というSSが多くなるだけ。 ※コメント欄に霊夢と漢字表記している人が稀に居ますが、 霊夢とれいむは別物なので注意していただきたい。 -- 2018-02-16 02 16 28 通常種では基本、ちぇんとみょんが優遇されてるよね。 やっぱり、れいむとまりさに比べて見た目可愛いし。ゲス化率も低いからかなぁ -- 2018-02-21 19 11 57 めーりんって可愛いよね -- 2021-10-30 17 01 23 引かぬ、媚びぬ、顧みぬ 例えこの身が砕け散ろうとも、わが心に後退の二文字無し 不退転の意を込めて、覚悟完了!!! -- 2022-12-20 20 15 11
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※警告、ゲスなドスまりさが出ます ※警告、ゲスな人間が出ます。 ゆっくりによる被害が顕著に出始めた頃、 村の長たちはゆっくりを束ねるドスまりさに村の畑を荒らさないよう交渉した。 「バカか、冗談じゃねぇぞ!!」 男はイライラして足元にあった桶を蹴り上げる。 「叔父貴はいいのか、ゆっくりに畑を荒らされた村人の気持ちが分からんのか」 「村の長はドスまりさの群に畑を三つ献上する。そこできた作物は全てゆっくりのものじゃ」 「そこを耕す村人の気持ちはどうなる?!」 「・・・理解してくれると信じておる」 「バカバカしい。あんなのは鬼の時と一緒だ。騙まし討ちでも何でもして殺しゃいいだろ!!」 「おい、滅多な事は言うな。人は改めるのだ」 自分の叔父を睨みつけた男は腰に下げた刀に手をかける。 その刀は男が狩猟用に使っていたもので形は外で言うククリナイフに似ていた。 「滅多な事は考えるな。お前一人吼えても村の長達は決定を変えん」 男は刀を抜く、叔父の頬には汗が流れる。 「待て、やめろ!」 男は刀を投げる。それは先ほど蹴った桶に刺さる。 「叔父貴、帰ってくれ。俺は準備をしなくちゃいけない」 叔父貴と呼ばれている中年の男は逃げるように帰っていった。 男は何時もの狩りに出る格好をすると、村を出た。 ドスの村に与えられる畑を見る。耕している村人の中に見知った男を見つけ呼び止める。 老人は手を振り、軽い足取りでこっちにやってくる。 「坊ちゃん、どうしたんですか」 「もう坊ちゃんはよせ、勘当された身だ」 「村長、いや、親父は本当にこの畑をゆっくりにくれてやるつもりか?」 「どうも、そのようで。爺はここの」 老人が声を小さくする。 「爺はここの見張りをするように言われております。村人が手を抜かぬよう。作物をゆっくりに持っていかれると知って嫌な思いをする者も多いですから」 「呆れた奴だ。村人にこんな事をさせて、さらに信用すらしていないのか」 「しかし、旦那様はこの爺は信用してくださっているようです。大丈夫、何があってもここの村人には悪い思いはさせません」 「ああ、頼む」 「それと、まだ詳しくは分かりませんが、この畑、どうやら裏があるようです」 「裏とは?」 「この畑が不作だった場合。他の村の作物を補填されるのです。どうやら、旦那様は横流しをしてわざと不足を作るようです」 「自分を肥やすためにか、血のつながりすら疎ましい。 「坊ちゃんもどうかご無理をなさらないように。ゆっくりは大層多いそうです」 男は老人の言葉に驚く。 「狩りに出るにしては籠も何も、獲物を入れるものを持っていないではありませんか」 「ああ、爺には敵わんな。村人の事、よろしく頼む」 男は老人に一礼する。老人は慌てて頭を上げてくれと騒ぐが、 自分が気の済むまで男は頭を挙げる事はなかった。 男は森に入る。 すぐにゆっくりまりさの一家をつける。 「やぁ、ゆっくりさせてね」 「ゆ?にんげん?ゆっくりしていってね」 「ちょっと聞きたい事があるんだけど、いいかい?」 「おかしくれないとこたえないよ」 「ほら、人間はお前達に畑の作物をやってるだろ?」 「ゆー?そんなのはどうでもいいからおかしちょうだい!!」 親がそう言うと子どもたちも一緒になっておねだりをする。 「「「おかしちょうらい」」」 男は無言で投げナイフを取り出し、ゆっくりまりさの子ども達に投げる。 三匹の内の一匹にナイフが当たる。しかし、人間の顔で言うちょうど顎の部分を軽く切っただけで、まだ生きている。 男は生きている子どもと投げナイフを拾い上げると、ナイフを子どもの顔に当てる。 「質問に答えろ」 「いやだ!!」 「こいつがどうなってもいいのか?」 「おにいさんなんか、ゆっくりしね!!」 男は無言で水筒を取り出し、手に水をかけると、子どものゆっくりまりさの傷口をこねてやる。 「もう、いい。後は風通しの良い場所で休めば傷は治る」 男は子どもをゆっくりまりさに返す。ゆっくりまりさは奪い返すように受け取ると、森の奥に逃げていった。 「もう少し利己心の強い奴を唆すか」 男は険しい山の奥へ進む。 「なに、あのバカ、ワシらがドスと結んだ取り決めを潰す気か?!」 男が森に入った事に村の長たちの中でも一際声のデカイ男が大層腹を立てる。 「なんだい、そのバカってのは」 人里から来ている使者が尋ねる。この使者は各村々を周り、村ごとのゆっくりへの対応を人里の長から頼まれ調べている。 「ああ・・・、なんでもねぇよ。客人は黙っててくれ」 そう言って声のデカイ男は村の詰め所から出て行った。 「やれやれ、やっと」「これで実のある話が出来る」「倅も良い頃合に森に入ってくれた」 他の村長達が口を開く。人里からの使者を交えて、ドスまりさの群に対する返答の協議が始まった。 「どうする?今から追いかければ倅に援軍を送れる」「待て待て、あいつが死ねば交渉をより有利に進めることができる」 「奴が一人で暴れてくれりゃ、ドス退治もやりやすくなる」「なるほど、何も身内からけが人を出さずともと言う事か」 それでは、と使者が尋ねる。 「ああ、あいつの倅、今は猟師をしてる男だが、奴がドスの森に入った。奴が死ねば、ワシらはドスに不利な条約を結ばせる」 「生きて帰ってくれば、処刑してしまおう。そうすればドスもそれ以上は要求して込んだろう」 「まあ、別に俺達は村人を今から送り込んで、何人死んでも構わのだがね」 「そうなると、ワシらは下げたくも無い頭を下げねばならんくなる。それはちとのぉ」 使者はもう結構。分かりました。とだけ言い、詰め所を出る。 「どんだけ腐ってるんだ。ここの奴らは」 汚いものを見る目で、使者は詰め所を睨みつけた。 「ゆゆ?ほんと?」 「ああ、本当さ。俺の質問に答えてくれたら俺の家の畑でゆっくりして良いよ」 「ごはんたべられる?」 「ああ、食べられるよ。畑は知ってるだろ?」 「ドスからきいたよ。にんげんからもらえるって」 「ああ、君には俺の畑をやろう。君もドスと同じぐらいゆっくりできるよ」 見てくれの汚いゆっくりまりさは今まで森に生えている草ばかり食べていた。 しわくちゃの帽子と汚い頬、ドスまりさの群では一番下に見られていた部類だ。 餌の配給もろくに受けていない。そんな奴に上手い話を持っていけば、 上手く引っかかる。 「まず、ドスまりさはどこにいる?俺はドスと話し合うために来たんだ」 「もりのおくのどうくつにいるよ」 「あと、この森には妖怪は住んでいるかな?」 「ようかい?」 「洋服を着た女の子か女の人」 「ゆー・・・みたことないよ」 こんな森の中にいる女といえばそれは間違いなく妖怪の類だ。 それがいないとなると、夜でも動けるな。 「洞窟の近くまで案内してくれる?」 「いいよ。どうくつにあんないしなくていいの?」 「いきなり行ったらビックリしちゃうし、俺もまだ準備をしなくちゃいけないからさ」 「ゆ?うん、わかった」 本当かな?男は疑問に思いつつもゆっくりまりさについて行った。 そして、洞窟の近くまで案内させるとゆっくりまりさに森の入り口で待つように伝えた。 「ゆ?そこでまっていればいいの?」 「ああ、それと最後に」 「ゆ?なに?」 「畑を襲うように命令したのはドスなのか?」 村人のために外道になると決めた。しかし、ゆっくりを殺そうとは思えなかった。 偽善だと分かっている。それにドスを殺しても、村の長達が変わるわけではない。 またドスまりさの群が来れば同じことの繰り返しだろう。 今、自分がやっている行為自体、勝手な我が侭による問題の先送りなのだと男は分かっている。 何度も、今から長達の詰め所に乗り込んで、全員斬ってしまったらと考える。 それをすれば村人のためにはならない。刀を抜いて、その刃に自分を映す。 ドスまりさを殺す。ドスが殺されれば他のゆっくりは恐れて森を出るだろう。 何度も自分に言い聞かせる。男は藪の中に隠れ夜を待った。 その間、頭の中ではどちらともつかない倫理観があれこれと仮説を論じてきた。 「ええい、うるさい」 男は忌々しそうに自分に呟いた。 夜、日が落ちて、妖怪達の時間となる。 男は息を殺し、気配を殺し、洞窟へ近づく。 眠りこけているゆっくりには目もやらぬ。ドスさえ死ねば、群は瓦解する。 村は助かる。少なくとも村人はゆっくりに畑を荒らされる機会は減る。 「あら、間に合ったわ」 前に一人の女が急に現れる。男は女の方から吹いている突風のようなものに一歩足を下げてしまう。 周りの木々は揺れていない。この突風の正体はその女から発せられる物凄い量の妖気だった。 「萃香がまた人間が同じ事をしようとしていると聞いたからついつい世話を焼きに来ちゃったの」 男は腰に下げていた刀、胸ポケットにしまってあったナイフを自分の前に置き、胡坐をかき、両手の拳を地面につかせ頭を下げる。 「そちら、大妖怪八雲紫様をお見受けする」 「ええ、よく知ってるのね」 「私はドスまりさの事が嫌いでここまで着ました。私は見た通りみすぼらしい猟師でございます。 人間の私が地べたを這いずり回るような苦しい生活をしている一方で、このドスまりさは村から畑を貰うと聞きました。私は憎くて仕方ありません。 ならば、ドスまりさを殺してやろう。殺して私のこの惨めな気持ちを和らげる糧にしてやろうと思いここまできたのです」 目の前にいる妖怪がドスまりさの味方かもしれない。自分を含めた人間の企みが露呈すれば、 死ぬのは自分や親父だけとは限らない。それならば俺が私怨でドスまりさを殺したがっていると思わせた方が被害が少ない。 「嘘」 「嘘ではございません。大妖怪ともあろうお方に嘘など言うものですか」 「嘘ね」 「嘘だよ。そいつは村人のためにドスまりさを殺しに来たのさ」 男は背中の方から聞こえる。声にぞっとした。 「そいつの親父、村の長の一人は私益のためにドスとの妙な交渉を結んだ」 やめろ。言わないでくれ。男はそう叫びたい。 しかし、それをすれば自分の言った事が嘘だとバレる。 「他の村の長も同じ穴のナントカさ。自分らさえ良けりゃそれでいい」 「・・・それで、人間側につくあなたとしてはどうなの?」 「そいつが仕損じたら、いや、そいつが何かする前に私がドスまりさを殺す予定だった」 「あら、タイミングの悪い所に来てしまったようね」 後ろにいる者は誰だ。八雲紫と既知の仲なのか、 今、動けば・・・。いや、相手は若い女の姿をしているが、妖怪の親玉みたいな奴だ。 私など動いた瞬間、首が落ちるだろう。後ろの者のために隙を作るか、 八雲紫の懐に飛び込めば、駄目だ。そこまで後ろの誰かを信用する事はできない。 「というわけで、紫、お前は引きな。ここはあんたみたいな大物が出てくる場面じゃない」 「そーね。じゃあ、あなたを足止めするわ」 そう言って八雲紫は男の隣を歩き、後ろにいる者と対峙する。 「ちょっと、まて、お前、どういうことだ」 「妹紅、人がまた過ちを犯すのならば、妖怪はそれを見守ります。その過ちがなくなるまで」 「八雲殿、恩にきります」 男は目の前にある刀とナイフを取り洞窟に駆け込む。 「ドス、おきろ。ドスまりさ」 「ゆ?ゆゆ?!おにいさん、だれ?」 「村の者だ。ドスまりさ、どうか村と関わらないで欲しい」 「ゆ?どういうこと?」 「お前らが畑を荒らすのを俺は許せない。だが、お前たちの命まで奪いたくない」 「ゆ?・・・おにいさんはドスにかつつもりなの?」 「本当はお前が寝ているうちに殺す手はずだった」 「なんで、おこしたの?」 「気紛れだ」 「じゃあ、おにいさんにおながいがあるよ」 「何だ?」 「ドスのむれにはドスのいうことをきかない。ゆっくりできないこたちがいるんだ。そのこたちをころしてね」 「そうすれば畑を襲わないのか?」 「ゆ?・・・おそわないよ」 ドスまりさの目を見る。どこを見ているともつかない目。 まっすぐ何も見ていない目だ。 「ドスまりさ、畑を襲ったのはお前の命令か?」 「ち、ちがうよ」 「じゃあ、その俺に殺して欲しいって奴にしわくちゃの帽子をかぶったゆっくりまりさはいるか?」 「ゆ?あいつのことしってるんだね。はやくころしてね。きたなくてほんとうにゆっくりできないやつだよ」 それを効いて男はドスまりさの目に向かってナイフを投げる。 しわくちゃの帽子のゆっくりまりさとの最後の会話を思い出す。 「ゆ・・・どうしてもいわなくちゃだめ?」 「いや、お前が言いたくなければいい。別にそれで畑の話をやめたりしないよ」 「おにいさんはドスとはなしあいにきたんだよね?」 「ああ」 「じゃあ、ちゃんとしたことをしってないとね。はたけをおそわせたのはドスだよ」 「そうか」 「・・・おにいさん、はたけのことやっぱりなしでいいよ」 「どうした?」 「まりさもドスにいわれてはたけをおそったんだよ。だから、はたけは・・・」 「俺も嘘をついた。お相子だ。白状する。俺はドスが悪い奴だったら殺しに来た」 それから、しわくちゃの帽子のゆっくりまりさはドスまりさの話をしてくれた。 ドスまりさは自分のような形の悪いゆっくりに畑を襲わせ、それを人間に捕まえさせ、 目の前で処刑することで信用を得た事。群のほとんどは森で生活していけるのに。 欲張りなドスまりさは他の群に自慢したいために畑を襲っていた事、 自分のパートナーで見てくれの良かったゆっくりアリスはドスまりさにレイプされ死んだ事、 「ゆぎゃ!!!めが、ドスのめが!!!」 「もう一つだ」 男の投げたナイフは残っている方の目にも刺さる。 「にんげんめ!!ゆっくりしね!!」 大きく息を吸い込みドスパークを撃とうとする。 男は口元に飛びつき、底に刀を突き刺す。あとは体重をかけて切り裂く。 その傷口からドスパークが漏れ出す。 「いだい、やげるやげる!!」 自分に何が起こっているか分からないドスまりさは狭い洞窟の中で暴れる。 「うお、こりゃ危ないぞ」 男が洞窟を出た直後、崩落が起き、ドスまりさは岩の下敷きになった。 「ハッハッハッハッ、あやつまさか、ドスまりさを殺してくれるとは」 「いやはや、これで無駄な出費が無くて済みそうじゃ」 「葬式なんざ、最初っからする気は無かったがのぉ」 詰め所で繰り広げられるバカ騒ぎ、そこに人里の長と上白沢慧音が事情聴取に訪れたのは男が森から帰ってくるより前だった。 「で、結局、ゆっくりはどうなるんだ?」 寺子屋の縁側でお茶を飲む紫に妹紅は尋ねる。 「んー、別に餌には困ってないから村にはもうめっきり来なくなったそうよ。あの男は?」 「なんでも、新しい村の長になるのを断って、まだ猟師やってるみたいだ」 そこに慧音がやってくる。 「今回の件では世話になったな。八雲紫」 「いいのよん」 「前の村の長たちは全員お役ご免となった」 ふーんと紫は関係ないと言わんばかりにお茶をすすった。 ~あとがき~ 勧善懲悪ものに挑戦したら、ほとんど誰も死ななかった。 男はもっと最初にあった一家を殺し、しわくちゃの帽子のゆっくりまりさも殺し、 ドスまりさも殺し。最後は村長と自分の父親も殺す予定だったのですが、アクメツって感じで、 結局、殺したのはドスまりさだけでした。 あと、最初は八雲紫ではなくリグルが出てくる予定でした。 しわくちゃの帽子のまりさが「女の子は見ていない」と言っていたので、リグル出演のチャンス!!と思いましたが、 リグルでは八雲紫に比べ力不足かと思い、紫が採用されました。 なんだか、あまり虐待虐待していないのは少し苦手ですね。118にしては珍しい作品かな? 次回は ついにメジャーデビュー? 八意永琳と八雲紫のゆっくり虐待アイドルグループ「88(はちはち)少女隊」 でお送りする・・・ウサ by118
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慧音先生とゆっくり。 上白沢慧音は里で寺子屋の教師をしている。 まだ、幼い子供達に文字を教えたり、計算を教えたりしていた。 そんな彼女のもとに、ある子供がゆっくりを連れてきた。 ゆっくりとは生首のような生物で、ぴょんぴょん跳ねたりして移動する。 足という部分もあるらしいが、詳しい事はよく分かっていない。 中身が餡子なだけに、美食家達からも重宝されている。 しかし、ゆっくり達にはある欠点がある。 それは恐ろしいまでの知能の低さだ。 なぜか頭に付いている帽子を外すと、仲間と認識できなくなり攻撃する。 さらに、自分の妻が産んだ子供を自分が生き残るために殺したりする。 これは動物界では珍しい事ではないと言われるかもしれないが、なにせこいつら、言葉を話すのだ。 簡単な言葉ばかりで、難しい話をすると頭を傾げるが、大抵の事は理解する。 このゆっくりの中の種類にゆっくりまりさというものがいるが、そいつが典型的な裏切り者だった。 逆にいえば悪知恵が働くと言うが、時々人間らしさを見せるゆっくりが子供を見捨てたり、理不尽な事を言って仲間のゆっくりを攻撃しているのを見れば、並大抵の人間は怒りを覚えるだろう。 しかしこの慧音、ゆっくりと言う生物をあまり知らない。 大抵里に行くときは授業のためだし、家に帰れば残った仕事をするので、あまり接する機会が無かった。 「これが、ゆっくりって奴か」 慧音は興味深そうにそれを見つめる。 子供が持っていたのはゆっくりれいむで、うまく育てれば普通の家庭でも育てられる。 他にいる、まりさ、ありすも育てようと思えば育てられるが、まりさは何をしでかすかわからないし、ありすは異常性欲と言う特性をもっているので、あまり飼おうとは思わない。 ゆっくりれみりあなど例外だ。 この他にもゆっくりはいるのだが、それは省略する。 「おねーさんこんにちわ! ゆっくりしていってね!」 れいむは慧音に向かって挨拶をする。 「ああ、こんにちわ」 慧音は優しく挨拶をする。 彼女は、最初ゆっくりは害獣だと聞かされていた。 畑をあらし、民家に侵入しては食い物を荒らす。 そしてあたかも自分の家としてふるまう。 やることだけなら山賊に近い生物だ。 (なんだ、ゆっくりって結構礼儀のある奴もいるんだな) 「慧音先生、ゆっくりっておもしろいんだよ!」 そう、生徒の一人が言う。 「ほう、何か芸でも覚えているのか?」 慧音が尋ねると、生徒の一人がれいむを机の上に置いた。 そして、いきなり指を目の上に突っ込むと、そのまま目玉をくりぬいた。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「お、おい! 何してるんだ!」 突然起きた生徒の行動に、慧音は叫ぶ。 だが、生徒は手馴れたようにもう一個の目玉をくりぬいた。 「ゆ゛っぐえ゛!」 目玉を両方失ったれいむの目が合った場所から、涙のように餡子が流れ出ている。 「はい慧音先生、目玉の部分はぷるぷるしてて中に餡子が詰まってて美味しいんだよ」 そう言って、生徒は固めを慧音に差し出した。 しかし、彼女は受け取らず生徒をしかりつけた。 「何してるんだ! 仮にも生き物だぞ!」 生徒は怒られた事にびっくりしていた。 まるで、なぜ怒られたんだと言うような目だ。 「で、でも……」 「でもじゃない! 生き物を大切にしない奴は私は大嫌いだ! 出て行け!」 慧音は怒鳴りつける。 生徒は、裏切られた気持ちで半べそを書きながら、目玉の無いれいむを連れて出て行った。 しかし、他の生徒から非難を浴びる。 「先生ひどいよ! あの子は先生においしいお菓子を食べさせようとしたんだよ!」 「そうだよ! 先生はゆっくりの事なにも知らないの?」 「うるさい、ゆっくりがどんな生き物だろうと私はああやって悪戯に命を奪う奴が大嫌いなんだ」 結局、慧音は怒ってその秘の授業を全部自習にした。 竹林を抜けて、慧音は家へ向かう。 「まったく……近頃の子供は命の尊さというものを知らないのか」 怒りながら進んでいくと、人並みくらいにでかい物体が竹林を抜けていた。 ゆっくりと進むそれは、巨大なゆっくりまりさだった。 「ゆ? おねーさんはゆっくりできるひと?」 その質問に、慧音は笑顔で返す。 「ああ、できるぞ」 「ゆゆ! じゃあおねーさんたべものちょうだいね!」 通常、妖怪おにいさんだったら攻撃するか策略を練っていたぶるだろう。 だが、相手はゆっくりを知らぬ慧音だ。 「ああ、腹が減ってたのか。 昼の残りならあるぞ」 そう言って食べ切れなかった握り飯を巨大まりさに与える。 すると、どこに隠れていたのか寺子屋で見たときと同じくらいの成体ゆっくりがわらわらと現れた。 「おかーさん! それちょうだいね!」 「まりさにはこどもがいるからさきにちょうだいね!」 握り飯を分けても足りないくらいに成体がいる。 そこで、慧音はある提案を出した。 「そうだ、私の家にくれば少しだけだがあげられるぞ」 「ゆっ!?」 その言葉にまりさは警戒心を強める。 まるでまたかとでも言うような感じだ。 「おねーさんはうそつきだね! そうやってまりさたちをいじめようとしてるんだね!」 「ち、違うっ。私はそんな事思ってない!」 慌てて慧音は言う。 そして思った。 (こいつらは人間達にいじめられてきたのか……かわいそうに) 「わかった、ここでその親と待っててくれ。私が持ってくれば文句無いだろう?」 「ゆっ……わかったよ、でもうそだったらおねーさんつぶすからね!」 巨大ゆっくりは警戒心剥き出しでそういった。 確かに、この質量のゆっくりにつぶされれば人間ならひとたまりも無いだろう。 「安心しろ、約束は守る」 そう言って、慧音は家に戻り自分の分を残したあまり物の野菜などをまりさ達に持っていった。 「ゆっゆっ! このおねーさんうそつきじゃなかったよ!」 「まって! やさいにどくがはいってるかもしれないからまりさがさきにたべるよ!」 巨大まりさは慎重に言う。 確かに、おにいさん達なら睡眠薬やら入ってただろう。 「だからそんなもの入ってないぞ」 困った風に慧音が笑う。 そして巨大まりさが食べ終えた。 「だいじょうぶだったよ! このおねーさんはいいひとだからみんなでごはんたべようね!」 その言葉を合図にまりさたちは一斉に野菜を取り囲んだ。 成体ゆっくりが野菜をくわえ、その後ろにいる子供にも分け与える。 そして他人の子にも分けていた。 どうやら群れで行動しているゆっくり達は団結力が強く、みな家族だと思っているようだ。 そういう触れ合いを見ていると、慧音も嬉しくなる。 どこまでも甘い人だ。 そこがいい所でもあるのだが。 「おねーさんありがとう!」 「「「「ありがとう!」」」」 「ああ、どういたしまして」 慧音は笑顔で去っていくまりさたちに手を振った。 ちなみに、この時彼女は里の襲撃を防いだということは後に分かる事である。 ■■■ しばらくして、慧音の家に一匹のまりさが来た。 なんでも、パーティをやるからおねーさんも食べ物を持ってきて一緒に来いとの事だった。 慧音は自分の分の食料しかなかったが、それを半分にして持っていくことにした。 ぴょんぴょん跳ねるゆっくりまりさ、慧音はその後をついていく。 しかし、山の近くである事件が起きた。 「う゛~♪ だ~べちゃ~うぞ~♪」 ゆっくりれみりあが襲い掛かってきたのだ。 れみりあ種はゆっくり達を食べる種類なのでまりさ達は恐れていた。 「おねーさんたすけてね!」 「あ、ああ……」 見た目は頭が以上にでかい子供なので、いささか抵抗があった。 しかし。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ま゛り゛ざのぼうじがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 丁度、ゆっくりれみりあがこけてまりさの後ろに倒れたときだった。 闇雲に振り回した腕が、ちょうどまりさの帽子を引き裂いたのだ。 「くそっ! この!」 軽く蹴飛ばして、ゆっくりれみりあを追い払う。 半べそをかいてざぐやざぐやと叫んでいた。 「大丈夫か?」 「ゆぅ……大丈夫だよ」 傷ついたまりさを抱えて慧音は山を登った。 巣に着いたらうんと楽しませてやろう。 この傷が少しでもいえるように。 そう慧音は思っていた。 「ここだよ! ここにまりさのおうちがあるんだよ!」 「そうか」 慧音は山の中にできた洞窟に入る。 元々ここら辺には山賊がいて最近妖怪に食われたと言う話を以前聞いたのでたぶんここがその砦だったのだろう。 ついた頃にはもう日が暮れていた。 「おかーさん! おねーさんを連れてきたよ!」 すると、中にいた成体ゆっくり達が一斉に帽子のないまりさを見る。 そして案の定非難の声を浴びせた。 「ゆ! ぼうしのないやつはまりさじゃないよ!」 「しらないゆっくりはゆっくりしんでね!」 その光景に慧音は困惑する。 「お、おい……これはお前達の仲間だぞ?」 「そんなぼうしのないまぬけなまりさはしらないよ!」 そういわれてぼうしのないまりさは泣き出す寸前だった。 その時。 「みんなばかだね! あれはまりさたちのまりさだよ! おかーさんにはわかるよ!」 洞窟の奥から巨大ゆっくりまりさが現れた。 そして帽子なしまりさは希望に満ちた顔をする。 「ありがとうおかーさん! きづいてくれたんだね!」 「みんながばかでごめんね! あとでぼうしつくってあげるからね!」 多少の違和感があるが誤解は解けたようなので慧音はほっとする。 しかし、その瞬間慧音の袋に入れた野菜がかすめとられた。 「!?」 「そしておねーさんもばかだね! みんな! あとでおねーさんのおうちにあんないするよ! ここよりとってもゆっくりできるよ!」 いきなり手のひらを返したように罵倒してきた帽子なしまりさに慧音は唖然とする。 「は?」 そうしている間に、慧音に数匹のゆっくりがタックルしてきた。 もう帽子なしまりさを仲間と認識したようで、いつもの団結力だった。 一匹だけならマッサージ程度にはなっていたが、数匹になると子供に突き飛ばされたくらいの痛みがあった。 「きゃっ」 慧音は地面にしりもちをつく。 そして馬鹿にしたように巨大まりさが舌を出した。 「おねーさんはほんとばかだね! あたらしいおうちをおしえてくれてありがとう! ゆっくりしね!」 巨大ゆっくりは転がって慧音の足をつぶす。 折れはしないものの、とても痛い。 「ぐっ!?」 さらに膝。 太もも、胴。 巨大まりさに体をつぶされていく。 (なんで……どうして、パーティをするんじゃなかったのか) 慧音は裏切られた気持ちになる。 そして、何とか動こうと頭を動かしたとき、月が目に入った。 「!!」 慧音の体から動物本能が目覚める。 上白沢慧音はハクタクと呼ばれる妖怪のハーフで、満月になると本来のハクタクの姿となるのだ。 「ぐが、おおおおおおおおおっ!!」 裏切られた怒りと悲しみとで、力任せに巨大まりさの体に腕をねじ込む。 「ゆぐっ!?」 通常のゆっくりより耐久力のある巨大まりさだが、妖怪の本気に勝てるわけが無い。 そのまま足を引き裂かれ、体の中に腕が侵入する。 「あ゛がががががががががが!!!! ゆ゛っぐり゛でぎだい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 そして侵入させた腕に力を込め、弾幕を発射した。 弾はまりさの餡子脳を突き破り、天井を削る。 しばらく弾を浴びせた跡、まりさは破裂して弾けとんだ。 「お゛がああざあああああああああああああん!!!」 「ゆ゛ううううううううううううう!!!」 成体ゆっくりが叫び声をあげる。 びちゃびちゃと雨のように降る餡子の中、慧音は月夜に照らされて手についた餡子を舐める。 その姿には、普段の生真面目さがない獣のような獰猛な姿であり、妖しく美しくもあった。 「ひぃいいいいいいっ!!」 一匹のまりさが恐怖にかられて洞窟から出ようとする。 だが、慧音に捕まり握りつぶされた。 「ゆびげぇ!」 目玉を飛び出し、歯を食いしばりながら死んでいくまりさを見て、慧音は楽しいと思った。 なぜ、こんな下衆のような奴等に餌を与えてしまったんだろう。 それだけが悔しかった。 「まりさはおいしくないよ! ほかのまりさをたべてね!」 そう言って子供のまりさを差し出す。 「ゅー! ゅー!」 小さなまりさは怯えている。 慧音は再び殺意を覚えた。 「子供を差し出してまで自分が助かりたいかぁっ!!」 拳を唸らせ、差し出したほうの成体まりさを潰す。 さらに、集団でタックルし、逃げる機会を作ろうとまりさが飛び掛る。 だが、慧音の手刀で横に薙ぐ。 すると、食らったまりさの横顔が歪み、皮が破れて餡子が飛び散る。 あとは怯えているまりさたちだけだった。 「……おまえら、もうだれも騙さないと誓えるか?」 「ぢがいまずううううううう!! おでがいでずううううううう!!!」 慧音はもう殺す気など起きなかった。 こんな下衆野郎は殺すに値しない。 だが。 「せいぜい暗闇の中、その私から盗んだ野菜で生き延びるがいい」 そう言って洞窟を出て指をパチンと鳴らす。 背後で爆発音がしたかと思うと、土砂がくずれて洞窟を塞いでしまった。 「はぁ……今日は妹紅の家に泊めて貰おう」 妙にむしゃくしゃした気分が晴れないまま、慧音は山を降りていった。 ■■■ それから。 「なぁ、君」 「は、はい……」 教室の中で先日叱った子供を呼んだ。 「その……すまない。酷い事言って……私が間違っていた」 両手を合わせて頭を下げる。 すると生徒は笑って許してくれた。 嬉しくなって慧音は生徒を抱きしめる。 なんとうらやまし、もとい感動的な光景だろうか。 しかし、代わりにゆっくりの目玉が食べたいと言った。 「よしまかせろ、先生の習性については最近よく知ったからな」 こうして、しばらくは課外授業として生徒達と慧音のゆっくり狩りは続いた。 そしてその中で、慧音は一生ゆっくりまりさの事を嫌いになったそうな。 あとがき 即興で書いたからって言い訳にしませんよ。 生徒、俺と代われ、その乳は私のものだ! このアホが作った作品。 霊夢の怒らせ方 ゆっくりデッドライジング1~3 霊夢のバイト 作:神社バイト このSSに感想を付ける
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ゆっくりのいるお庭 11KB 虐待-普通 制裁 愛で 自業自得 差別・格差 ツガイ 群れ 飼いゆ 野良ゆ 捕食種 希少種 都会 透明な箱 現代 虐待人間 愛護人間 独自設定 感想・批評・ツッコミを頂けると幸いです びきびきとすっきりーのバランスが悪いかもしれません 希少種優遇注意 意味不設定有 ゆっくりのいるお庭 男は休日の陽光を体に浴びつつ、買い物袋を片手に提げて、家路を歩いていた。 鼻歌を歌いながら、男が今夜の夕飯に思いをはせていると、何処からか話し声が聞こえてきた。 男が周囲を見回すと、前方にある電信柱の辺りから、声は聞こえている。電信柱の陰からは、丸い物体が跳ねているが見えた。 男は電信柱の陰になった部分が、露わになる場所にまで歩を進める。見えてきたのは、世間では謎の不思議饅頭と称されている、ゆっくりだった。 赤いリボンのゆっくりれいむと、黒い帽子のゆっくりまりさ、容姿は薄汚れており、飼われていることを示すものは何も見えない。 典型的な野良ゆっくりだ。 奥にもう一匹ゆっくりがいる。どうやら二匹のゆっくりは、奥のゆっくりを虐めているらしかった。 奥のゆっくり−緑の帽子をかぶった赤い髪のゆっくり、ゆっくりめーりんが目に入ったとき、男の頭にふと疑問が浮かんだ。 男はゆっくりに詳しいわけではない。ネットでかじった知識と、野良ゆっくりをあしらった経験があるくらいだ。 だから、男は疑問の答えを目の前のゆっくりに求め、行動した。ゆっくりに声をかけたのだ。 「なんでそいつを虐めるんだ?同じゆっくりだろう?」 二匹のゆっくりは比喩抜きに跳ね上がる。めーりんを虐めるのに夢中で、男の接近に気付いていなかったようだ。 「びっくりさせないでね!」「しんぞうがとびでるところだったんだぜ!」 ゆっくりが抗議の声を上げる。 「いいから、答えろよ」 男は取り合わず、答えを促す。 「めーりんはゆっくりじゃないよ!」「ぐずといっしょにしないでほしいのぜ!」 「どう見てもゆっくりだろう?」 人間の頭部をデフォルメしたような造形で、饅頭としかいいようのない構造。人から見れば差異など見受けられない。 「ゆっくりだけどゆっくりじゃないよ!」「ぐずはゆっくりしてないのぜ!」 「あー、つまり、ゆっくりしていないゆっくり、ということか?」 どうやら、種は同じだと認識しているが、状態が自分達とは違うと主張したいらしい。 「だからそういってるでしょ!れいむのいってること、りかいできる?」「わからないの?ばかなの?」 男は閉口する。内心、名詞と副詞を一緒にするなと思っていた。 「何処がゆっくりしていないんだ?」 何処が違うのか男には判らなかった為、改めて聞きなおす。 「じゃおしかしゃべれないんだよ!」「ぐずなんだぜ!ゆっくりしてないんだぜ!」 「「だからすきにしていいんだよ!」」 口調が違っていた筈の二匹が、きれいにはもる。 「ゆっくりしていないゆっくりは、どうしてもよいと?」 人が聞けば不快にしか思えない論理展開。 「そうだよ!」「ぐずはゆっくりしてないから、かずもすくないんだぜ!」 「れいむとまりさはゆっくりしてるから、いっぱいいるんだよ!」「ぐずはすこししかいないんだぜ!」 ゆっくりの価値観は、本能レベルで刷り込まれた思い込みがその大半を占める。 構造が異なる肉食草食動物と違い、構造は凡そ共通ながら、捕食種被捕食種の関係に分かれるのは、まさに思い込みに因るところが大きい。 その思い込みによって、ゆっくりしているゆっくりは受け入れ、ゆっくりしていないゆっくりは排除される。 行動が異なるめーりん種など、希少種はゆっくりしていないから、利害が対立するれみりや種など、捕食種はゆっくり出来ないから。 しかし、教育や経験によって思い込みが上書きされることもあり、希少種を受け入れたり、捕食種を捕食する通常種の個体も存在する。 この二匹のゆっくりは、生来の思い込みが補強される形で経験を積んだようだ。 ゆっくりしている=数が多い、ゆっくりしていない=数が少ないという、自分に都合がいい理論を組み立てている。 「こたえてあげたんだから、あまあまちょうだいね!たくさんでいいよ!」「あまあまおいたら、とっととかえるんだぜ!」 男はれいむとまりさを道の向こうへと蹴り飛ばす。 「かわいいれいむに、なにするのおぉぉっ!」「じじいはゆっくりしてないんだぜえぇぇっ!」 「ゆっくりしてないのは虐めていいんだろう?」 要求してくるゆっくりは無視するか、蹴り飛ばす。町を行き来するうちに学んだ、一般的な野良ゆっくり対処法を実践した男は、抗議の声を上げてくるゆっくりに、ゆっくりが先程まで得意げに披露していた内容をそのまま返す。 「俺から見れば、おまえらはゆっくりしていないんでな」 ゆっくりがさらに抗議の声を上げようとするが、男が足の素振りをするのを見てとると、こけつまろびつ跳ねて逃げていった。 「じゃおー…」 いささか弱々しいゆっくりの声を聞いた男が振り返ると、虐められていためーりんが頭を下げるような動作をしていた。 お礼を言っているようだ。 買い物袋を傍らに置いて、男がめーりんの頭を撫でてやると、めーりんは目を瞑って男に身を任せた後、何かに気付いたようなそぶりを見せた。 めーりんが何に気付いたか思い当たった男は、買い物袋の中から買っておいたたこ焼きを取り出し、めーりんに食べさせた。 「じゃおーん!」 たこ焼きを食べさせてもらっためーりんは、にっこりと微笑んだ後、男に向かってありがとうと言うように一声鳴いた。 ペットとされるゆっくりは、言葉でコミュニケーションがとれるのも魅力の一つとされている。 しかし、躾のされていないものや、甘やかされ増長したものは、沈黙は金なりという言葉を実感できる程、うるさく、聞くに堪えない罵詈雑言を口にする。 騒々しいのが嫌いな男は、ゆっくりをペットとする人間の気持ちが分からなかった。 けれど、このめーりんは素直にかわいいなと思えた。 「家に来るか?」 たこ焼きを食べさせながら、めーりんに問いかけた男は、めーりんを抱えあげ、家に連れ帰った。 めーりんを家に連れ帰った男は、めーりんと一緒に暮らし始めた。 めーりんの一日は、日中は男が仕事でいない部屋で昼寝をして過ごし、日没後は仕事から帰った男の愚痴を聞いたり、男に撫でられたりして終わる。 休日には同じアパートに住む子供達と、アパート共有の庭で遊そぶ。結構な人気者だ。隣に住む女の子などは、両親にうちでも飼いたいとねだっていた。 日頃の様子やネットで調べためーりんの生態によれば、めーりんは昼寝が大好きで、特に日向ぼっこが好みらしい。 皮は分厚く、他のゆっくりよりも頑丈だ。皮が厚い為、すりすりによるすっきりーでは、内部にまで精子餡が浸透せず、にんっしんっしにくい。 また分厚い皮に中身の餡が圧迫されている為か、人語を喋ることは出来ない。しかし、こちらの言うことはちゃんと分かるようで、けして頭は悪くない。 何かを守ることを良しとする気性の持ち主でもある。 休日のある日、めーりんはアパート共有の庭を女の子と一緒に跳ねていた。 この日、めーりんは隣の女の子と一緒に遊ぶ約束をしていたのだ。 男は女の子とめーりんが、一緒に遊んでいるのを少しの間眺めた後、買い物に行くから庭を出てはいけないよと言い残し、近くのコンビニに買い物に出かけた。 女の子はご満悦だった。 いつも一緒に遊んでいるアパートの他の子供達は、親に連れられて出かけており、自分の両親も用事で外に出かけている。 お気に入りのめーりんを独占できるのだ。 女の子はめーりんといっしょに跳ねたり、めーりんを抱えて転げまわったり、絵札を使って神経衰弱のような遊びをしたりした。 女の子とめーりんの笑い声が庭に響く中、それを打ち消すような大声が、庭に入ってきたゆっくりから発せられた。 「ゆっくりみつけたよ!」「まりさとれいむにはむかったぐずは、ゆるさないんだぜ!」 「「あのじじいがいないうちに、せいっさいっするよ!!」」 めーりんを虐めていたれいむとまりさが、男に蹴られたのを恨み、周りのゆっくりに声をかけ、復讐にやって来たのだった。 れいむとまりさは男のことも恨んだが、何より許せないのは、ぐずの分際で男にゆっくりしている自分達を蹴らせためーりんだった。 もちろん、めーりんが蹴らせたわけではなかったが、れいむとまりさの餡子の中ではそういうことになってしまっていた。 れいむとまりさ達は男が出かけたのを見計らい、めーりんにせいっさいっを加えようというのだ。 「れいむたちのじゃまするきだね!」「ぐずとなかよくするばばあも、せいっさいっするんだぜ!」 「ひっ」 れいむとまりさは女の子にも敵意を見せる。 大人であれば、いかに子供とはいえ、ゆっくりが人間に危害を加えられるとは思わないだろう。事実そうだ。無抵抗の赤子ならともかく、小学生ほどにもなれば、ゆっくりなどには負けはしない。 しかし、子供にはそんなことは分からない。子供にしてみれば、ボールサイズの何かが自分に向かって跳ねてくるのは、恐怖以外の何ものでもない。それが自分に対する罵倒を口にしていれば、尚更だ。 「じゃおおおぉぉぉーーーーーーんっっっ!!!!!!」 ゆっくり達の敵意を打ち砕かんと大きく吼えためーりんが、怯える女の子の前に立つ。 めーりんの背中には見える筈の無い文字が浮かんで見えた。 引かぬ、媚びぬ、顧みぬ 例えこの身が砕け散ろうとも、わが心に後退の二文字無し 不退転の意を込めて、覚悟完了!!! 「ゆゆゆ、なまいきだよ!」「みんな、いくんだぜ!」 馬鹿にしていためーりんの咆哮に気圧されたゆっくり達は、それを隠すようにめーりんに突撃していった。 めーりんは体当たりをはね返し、噛み付きを避け、押し潰そうとするゆっくりを投げ飛ばす。 そこにはれいむとまりさに虐められていためーりんの姿は無い、女の子を守る為、一対多数の不利さえ跳ね除けた。 ゆっくり達は自分達の方が数が多いのに、相手はぐずのめーりんなのにと、めーりんの奮闘に焦りを覚えた。 「んほおぉぉっ!」 その時何が起きたのか、突如として発情したゆっくりありすがめーりんに体を擦り付け始めた。 ありすに気をとられためーりんを、反対側から枝を咥えたゆっくりようむが襲う。 「じゃお?!」 めーりんの頬に枝が突き刺さる。 ようむは素早く枝を引き抜いて下がり、そこにゆっくりちぇんが噛み付いて傷穴を広げた。 めーりんは傷を負い、ありすに圧し掛かられ、身動きが取れなくなった。 「ぐずはやっぱりぐずだね!」「げらげらげら!いいざまなんだぜ!」「もううごけないんだねー!わかるよー!」「ちーんぽ!」 先程までの焦りは何処へやら、ゆっくり達は余裕の笑みを浮かべている。 「んほおぉぉっ!きもちいいわあぁぁっ!」 「すっきりー!したら、ぐずはうごけなくなるね!」「みんなでぐずのちびを、ちぎってやるんだぜ!」「むきゅ、それはいいかんがえね!」 ひたすらにめーりんに体を擦り付けているアリスを横目に、ゆっくり達はめーりんがにんっしんっした後、どうするか話している。 「だれか、だれかめーりんを助けてーっ!」 「くるわけないでしょ!ばかなの?しぬの?」「ばばあはばかなんだぜ!あんこのうなんだぜ!」 女の子の悲痛な叫びをゆっくり達は嘲笑する。 「すっきりー!」 ありすがすっきりーしてしまった。ゆっくり達はめーりんをいたぶりつくしてやろうとめーりんの額に目をやる。しかし、めーりんの額に茎は生えない、おなかが膨らんだ様子も無い。 「「「ゆゆゆ?」」」 ゆっくり達が混乱していると、翼が太陽を遮った。 「じゃまだよ!ゆっくりしないでどいてね!」「どくんだぜえぇーっ!」 買い物から帰り、庭に顔を出した男は、何かから逃げるようにこちらに突っ込んできたれいむとまりさを蹴り飛ばした。 男が庭を見回すと、女の子が傷を負っためーりんを抱えて泣いており、女の子とめーりんの周りをゆっくりふらんが心配そうに飛び回っている。 その周りには野良ゆっくりと思しきゆっくりが散乱していた。 男に気付いた女の子から事情を聞き、男はめーりんに手当てを施す。 女の子の話では、通りすがりのふらんがめーりんの危機を救ってくれたらしい。 男はふらんに礼を言った。 「うーっ!」 男はめーりんに手当てを施した後、散乱しているゆっくり達を集めて回った。まだ息があるようだ。 いくばくかの時が流れた後、アパートの庭にはゆっくりの群れが出来ていた。 群れといっても2桁にもならない小規模なもので、希少種で構成されている為、繁殖力が弱く、子供も手に余るほどには生まれない。 ペットショップで買われたゆっくりもいれば、何時の間にやら群れの一員になっていたゆっくりもいた。 この町は野生のゆっくりが下りてこられるほど、山野に近いわけでなく、それらのゆっくりは野良ゆっくりであったようにも見えない。 何処から来たのかと、大人は頭を捻ったが、大きな問題が起こったわけでもないので、皆気にしないことにしていた。 今日は日曜日。アパートの庭にはゆっくりとした光景が広がっていた。 隣の女の子が親に買ってもらったゆっくりゆうかは、花壇の手入れをし、何時の間にやら住み着いたゆっくりちるのは、暑がりのお兄さんに抱きつかれている。 日差しが気になるお姉さんにつつかれて、ゆっくりるーみあはまぶしいのかーと言いながら影を出し、日除け代わりにされている。 めーりんは隣の女の子と一緒に日向で昼寝だ。 男はめーりんの周りを飛んでいたふらんに、茎からとった実を投げる。ふらんは空中でぱくりと噛み付き、あっさりと平らげた。 男は庭から部屋の中へと視線を転じ、プラスチックケースの中に押し込められ、額に茎を生やしたれいむとまりさの番に声をかけた。 「みんな、ゆっくりしているだろう?」 あんよを焼かれ、舌を抜かれた二匹は、動けず、喋れず、目の前の光景を見て涙することしか出来ない。 無理やり作らされた、しかしゆっくり出来るおちびちゃんは、挨拶を交わすことなくふらんに食べられていく。 「ゆっくりしていないゆっくりは、どうしてもよかったんだよな?」 ゆっくりできない、ゆっくりしたいと、れいむとまりさは強く思った。 「お前らもそこで、いつまでもゆっくりしていってね」 挿絵 by全裸あき 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 732 門番ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 741 ゆっくりマンション ふたば系ゆっくりいじめ 751 門番ゆっくり めーりんの場合 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る めーりんって可愛いよね -- 2021-10-30 17 01 23 通常種では基本、ちぇんとみょんが優遇されてるよね。 やっぱり、れいむとまりさに比べて見た目可愛いし。ゲス化率も低いからかなぁ -- 2018-02-21 19 11 57 希少種にもゲスはいる。 ただ、通常種(特にれいむ種とまりさ種)の絶対数が桁違いに多い。 だから割合で発生するゲス=通常種というSSが多くなるだけ。 ※コメント欄に霊夢と漢字表記している人が稀に居ますが、 霊夢とれいむは別物なので注意していただきたい。 -- 2018-02-16 02 16 28 めーりんふらんよくやっためーりんふらんが来るまでよく頑張ったな死ななくてよかった最後のれいむとまりさホントにくずだな -- 2017-04-22 21 15 28 めーりんカッコよかったww -- 2017-03-18 20 22 58 ↓それな -- 2016-12-15 06 43 59 ↓それな(´・Д・)」 -- 2016-09-14 20 29 21 通常種ってほんとキモいww(ちぇん、善良は例外) -- 2016-07-16 00 37 40 めーりん!!!!!!!!!!かっこよすぎるよおおおおおおおお!!!!!!!!!!! \(´;o;`)/ -- 2016-06-19 11 16 11 ホント希少種って通常種と違って可愛い -- 2016-06-05 11 49 17 めーりんかわいいいいいい 欲しいよ! -- 2016-04-10 11 32 32 稀少種は大体良いのに普通種は下衆が多い。 特に魔理沙と霊夢とアリスは下衆が多すぎ、 下衆ゆっくりはこの作品のゆっくりめーりん を見習って欲しいけど下衆のほとんどが餡子脳 だからわからないと思う。 -- 2016-03-14 00 44 40 こういう救済系大好きだぜ -- 2016-01-16 00 13 48 フランやさしい -- 2015-11-13 22 17 00 めーりんかっこかわいい!! めーりん欲しい!! -- 2014-11-03 21 31 58 めーりんかっけえ ゴミ饅頭共とは大違いだわw -- 2014-06-22 21 59 17 退かぬ! 媚びぬ! 顧みぬ! -- 2014-06-15 22 40 19 めーりん欲しいお #128541; -- 2014-04-28 16 04 21 めーりん欲しい!щ(゜▽゜щ)よな? -- 2014-01-02 22 42 10 やっぱめーりんいいわぁ… -- 2013-09-03 03 28 51
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ほとんどコピペです すいません 魔理沙、友達思いで行動力のあるリーダー、仲間のために自分が犠牲になることも。 魔理沙、ずる賢く自分が助かるためならどんな事でもする汚い性格。 霊夢、純真無垢で人を疑うことを知らない優しい子。 霊夢、群れて調子に乗る上に我が儘ですぐぐずるウザいまんじゅう。 お母さん霊夢、子供達を心の底から愛し、最後まで子供を守る優しいお母さん。 お母さん霊夢、自分が飢えると子供を食ってしまう般若に変身するお母さん。 アリス、とかいはを自称しプライドが高いが、ツンデレで面倒見もいい。 アリス、一考えてることの逆を言う習性があるようだ。 アリス、とかいはとかいはと無駄にプライドが高く、自分を他より特別な存在と思い込んでいる。 アリス、発情すると子供はおろか死体にまで性交を試みる色欲の塊。 パチュリー、病弱だが知識は他のゆっくりより高く、群れのブレーンを勤める。 パチュリー、病弱な振りをし同情を誘おうとする汚い性格。 パチュリー、チラシの類でも本と認識するらしい パチュリー、識字能力は他のゆっくりと大差は無い パチュリー、部屋に文字のある物があると、その部屋を自分のとしょかんと言い張って読みたがる。(体つきに主にみられる特徴) みょん、ちーんぽっ! ちぇん、わかるわかるよー ちぇん、虐待厨は死ね!に始まる罵詈雑言を浴びせかけてくる。 レミリア、うーうーとしか言えないおしゃまなお嬢様。希少種だが紅魔館付近には多く生息する。 レミリア、ぷでぃんぷでぃん煩く、困ると咲夜に助けを求める。自身を紅魔館の主と思い込んでいる。 フラン、残虐非道なハンター、獲物をなぶり殺す事を最大の快楽とする。 レティ、巨大で鈍重なハンター、素早く動く舌で器用に獲物を捕る。頬に獲物を溜める性質も。 幽々子、巨大だが俊敏なハンター、恐るべき速度で移動しながらゆっくりをむさぼり食う。 幽々子、俺の胃袋は、宇宙なんだよ… 幽々子、こぼねー ゆうか、綺麗な花が咲く所によく見られる。 のうかりん、田舎に住んでいる幽香の母親。時々収穫物を幽香に送る。 のうかりん、スレ住民にらっきょうを育てる方法を教えてくれる。 天子、ブロント様。 天子、ドM。 きめぇ丸、強いものには逆らわない、ゆっくり種が大嫌い。 きめぇ丸、突如首を高速で振動させるという奇癖を持っている。 美鈴、何かを守る習性を持つ他のゆっくりを思いやる優しいゆっくり。「じゃおおおん!」と鳴く。 美鈴、ずっと寝てばかりいる癖に報酬は要求する怠け者。 チルノ、お馬鹿だけど優しく花も育てたりするゆっくり。息は冷たく、ゆっくり程度なら凍らせられる。 チルノ、後先考えずに行動するから他の生き物に迷惑をかけるゆっくり。 神奈子、背中にオンバシラという飴を背負い、それを飛ばして攻撃する。 神奈子、しめ縄っぽいのはドーナッツ。うめぇ、めっちゃうめぇ! 諏訪湖、ゆっくりを食う帽子を被り、ゆっくりを食べさせたり自分が食べられたりしている。
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慧音先生とゆっくり。 上白沢慧音は里で寺子屋の教師をしている。 まだ、幼い子供達に文字を教えたり、計算を教えたりしていた。 そんな彼女のもとに、ある子供がゆっくりを連れてきた。 ゆっくりとは生首のような生物で、ぴょんぴょん跳ねたりして移動する。 足という部分もあるらしいが、詳しい事はよく分かっていない。 中身が餡子なだけに、美食家達からも重宝されている。 しかし、ゆっくり達にはある欠点がある。 それは恐ろしいまでの知能の低さだ。 なぜか頭に付いている帽子を外すと、仲間と認識できなくなり攻撃する。 さらに、自分の妻が産んだ子供を自分が生き残るために殺したりする。 これは動物界では珍しい事ではないと言われるかもしれないが、なにせこいつら、言葉を話すのだ。 簡単な言葉ばかりで、難しい話をすると頭を傾げるが、大抵の事は理解する。 このゆっくりの中の種類にゆっくりまりさというものがいるが、そいつが典型的な裏切り者だった。 逆にいえば悪知恵が働くと言うが、時々人間らしさを見せるゆっくりが子供を見捨てたり、理不尽な事を言って仲間のゆっくりを攻撃しているのを見れば、並大抵の人間は怒りを覚えるだろう。 しかしこの慧音、ゆっくりと言う生物をあまり知らない。 大抵里に行くときは授業のためだし、家に帰れば残った仕事をするので、あまり接する機会が無かった。 「これが、ゆっくりって奴か」 慧音は興味深そうにそれを見つめる。 子供が持っていたのはゆっくりれいむで、うまく育てれば普通の家庭でも育てられる。 他にいる、まりさ、ありすも育てようと思えば育てられるが、まりさは何をしでかすかわからないし、ありすは異常性欲と言う特性をもっているので、あまり飼おうとは思わない。 ゆっくりれみりあなど例外だ。 この他にもゆっくりはいるのだが、それは省略する。 「おねーさんこんにちわ! ゆっくりしていってね!」 れいむは慧音に向かって挨拶をする。 「ああ、こんにちわ」 慧音は優しく挨拶をする。 彼女は、最初ゆっくりは害獣だと聞かされていた。 畑をあらし、民家に侵入しては食い物を荒らす。 そしてあたかも自分の家としてふるまう。 やることだけなら山賊に近い生物だ。 (なんだ、ゆっくりって結構礼儀のある奴もいるんだな) 「慧音先生、ゆっくりっておもしろいんだよ!」 そう、生徒の一人が言う。 「ほう、何か芸でも覚えているのか?」 慧音が尋ねると、生徒の一人がれいむを机の上に置いた。 そして、いきなり指を目の上に突っ込むと、そのまま目玉をくりぬいた。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「お、おい! 何してるんだ!」 突然起きた生徒の行動に、慧音は叫ぶ。 だが、生徒は手馴れたようにもう一個の目玉をくりぬいた。 「ゆ゛っぐえ゛!」 目玉を両方失ったれいむの目が合った場所から、涙のように餡子が流れ出ている。 「はい慧音先生、目玉の部分はぷるぷるしてて中に餡子が詰まってて美味しいんだよ」 そう言って、生徒は固めを慧音に差し出した。 しかし、彼女は受け取らず生徒をしかりつけた。 「何してるんだ! 仮にも生き物だぞ!」 生徒は怒られた事にびっくりしていた。 まるで、なぜ怒られたんだと言うような目だ。 「で、でも……」 「でもじゃない! 生き物を大切にしない奴は私は大嫌いだ! 出て行け!」 慧音は怒鳴りつける。 生徒は、裏切られた気持ちで半べそを書きながら、目玉の無いれいむを連れて出て行った。 しかし、他の生徒から非難を浴びる。 「先生ひどいよ! あの子は先生においしいお菓子を食べさせようとしたんだよ!」 「そうだよ! 先生はゆっくりの事なにも知らないの?」 「うるさい、ゆっくりがどんな生き物だろうと私はああやって悪戯に命を奪う奴が大嫌いなんだ」 結局、慧音は怒ってその秘の授業を全部自習にした。 竹林を抜けて、慧音は家へ向かう。 「まったく……近頃の子供は命の尊さというものを知らないのか」 怒りながら進んでいくと、人並みくらいにでかい物体が竹林を抜けていた。 ゆっくりと進むそれは、巨大なゆっくりまりさだった。 「ゆ? おねーさんはゆっくりできるひと?」 その質問に、慧音は笑顔で返す。 「ああ、できるぞ」 「ゆゆ! じゃあおねーさんたべものちょうだいね!」 通常、妖怪おにいさんだったら攻撃するか策略を練っていたぶるだろう。 だが、相手はゆっくりを知らぬ慧音だ。 「ああ、腹が減ってたのか。 昼の残りならあるぞ」 そう言って食べ切れなかった握り飯を巨大まりさに与える。 すると、どこに隠れていたのか寺子屋で見たときと同じくらいの成体ゆっくりがわらわらと現れた。 「おかーさん! それちょうだいね!」 「まりさにはこどもがいるからさきにちょうだいね!」 握り飯を分けても足りないくらいに成体がいる。 そこで、慧音はある提案を出した。 「そうだ、私の家にくれば少しだけだがあげられるぞ」 「ゆっ!?」 その言葉にまりさは警戒心を強める。 まるでまたかとでも言うような感じだ。 「おねーさんはうそつきだね! そうやってまりさたちをいじめようとしてるんだね!」 「ち、違うっ。私はそんな事思ってない!」 慌てて慧音は言う。 そして思った。 (こいつらは人間達にいじめられてきたのか……かわいそうに) 「わかった、ここでその親と待っててくれ。私が持ってくれば文句無いだろう?」 「ゆっ……わかったよ、でもうそだったらおねーさんつぶすからね!」 巨大ゆっくりは警戒心剥き出しでそういった。 確かに、この質量のゆっくりにつぶされれば人間ならひとたまりも無いだろう。 「安心しろ、約束は守る」 そう言って、慧音は家に戻り自分の分を残したあまり物の野菜などをまりさ達に持っていった。 「ゆっゆっ! このおねーさんうそつきじゃなかったよ!」 「まって! やさいにどくがはいってるかもしれないからまりさがさきにたべるよ!」 巨大まりさは慎重に言う。 確かに、おにいさん達なら睡眠薬やら入ってただろう。 「だからそんなもの入ってないぞ」 困った風に慧音が笑う。 そして巨大まりさが食べ終えた。 「だいじょうぶだったよ! このおねーさんはいいひとだからみんなでごはんたべようね!」 その言葉を合図にまりさたちは一斉に野菜を取り囲んだ。 成体ゆっくりが野菜をくわえ、その後ろにいる子供にも分け与える。 そして他人の子にも分けていた。 どうやら群れで行動しているゆっくり達は団結力が強く、みな家族だと思っているようだ。 そういう触れ合いを見ていると、慧音も嬉しくなる。 どこまでも甘い人だ。 そこがいい所でもあるのだが。 「おねーさんありがとう!」 「「「「ありがとう!」」」」 「ああ、どういたしまして」 慧音は笑顔で去っていくまりさたちに手を振った。 ちなみに、この時彼女は里の襲撃を防いだということは後に分かる事である。 ■■■ しばらくして、慧音の家に一匹のまりさが来た。 なんでも、パーティをやるからおねーさんも食べ物を持ってきて一緒に来いとの事だった。 慧音は自分の分の食料しかなかったが、それを半分にして持っていくことにした。 ぴょんぴょん跳ねるゆっくりまりさ、慧音はその後をついていく。 しかし、山の近くである事件が起きた。 「う゛~♪ だ~べちゃ~うぞ~♪」 ゆっくりれみりあが襲い掛かってきたのだ。 れみりあ種はゆっくり達を食べる種類なのでまりさ達は恐れていた。 「おねーさんたすけてね!」 「あ、ああ……」 見た目は頭が以上にでかい子供なので、いささか抵抗があった。 しかし。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ま゛り゛ざのぼうじがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 丁度、ゆっくりれみりあがこけてまりさの後ろに倒れたときだった。 闇雲に振り回した腕が、ちょうどまりさの帽子を引き裂いたのだ。 「くそっ! この!」 軽く蹴飛ばして、ゆっくりれみりあを追い払う。 半べそをかいてざぐやざぐやと叫んでいた。 「大丈夫か?」 「ゆぅ……大丈夫だよ」 傷ついたまりさを抱えて慧音は山を登った。 巣に着いたらうんと楽しませてやろう。 この傷が少しでもいえるように。 そう慧音は思っていた。 「ここだよ! ここにまりさのおうちがあるんだよ!」 「そうか」 慧音は山の中にできた洞窟に入る。 元々ここら辺には山賊がいて最近妖怪に食われたと言う話を以前聞いたのでたぶんここがその砦だったのだろう。 ついた頃にはもう日が暮れていた。 「おかーさん! おねーさんを連れてきたよ!」 すると、中にいた成体ゆっくり達が一斉に帽子のないまりさを見る。 そして案の定非難の声を浴びせた。 「ゆ! ぼうしのないやつはまりさじゃないよ!」 「しらないゆっくりはゆっくりしんでね!」 その光景に慧音は困惑する。 「お、おい……これはお前達の仲間だぞ?」 「そんなぼうしのないまぬけなまりさはしらないよ!」 そういわれてぼうしのないまりさは泣き出す寸前だった。 その時。 「みんなばかだね! あれはまりさたちのまりさだよ! おかーさんにはわかるよ!」 洞窟の奥から巨大ゆっくりまりさが現れた。 そして帽子なしまりさは希望に満ちた顔をする。 「ありがとうおかーさん! きづいてくれたんだね!」 「みんながばかでごめんね! あとでぼうしつくってあげるからね!」 多少の違和感があるが誤解は解けたようなので慧音はほっとする。 しかし、その瞬間慧音の袋に入れた野菜がかすめとられた。 「!?」 「そしておねーさんもばかだね! みんな! あとでおねーさんのおうちにあんないするよ! ここよりとってもゆっくりできるよ!」 いきなり手のひらを返したように罵倒してきた帽子なしまりさに慧音は唖然とする。 「は?」 そうしている間に、慧音に数匹のゆっくりがタックルしてきた。 もう帽子なしまりさを仲間と認識したようで、いつもの団結力だった。 一匹だけならマッサージ程度にはなっていたが、数匹になると子供に突き飛ばされたくらいの痛みがあった。 「きゃっ」 慧音は地面にしりもちをつく。 そして馬鹿にしたように巨大まりさが舌を出した。 「おねーさんはほんとばかだね! あたらしいおうちをおしえてくれてありがとう! ゆっくりしね!」 巨大ゆっくりは転がって慧音の足をつぶす。 折れはしないものの、とても痛い。 「ぐっ!?」 さらに膝。 太もも、胴。 巨大まりさに体をつぶされていく。 (なんで……どうして、パーティをするんじゃなかったのか) 慧音は裏切られた気持ちになる。 そして、何とか動こうと頭を動かしたとき、月が目に入った。 「!!」 慧音の体から動物本能が目覚める。 上白沢慧音はハクタクと呼ばれる妖怪のハーフで、満月になると本来のハクタクの姿となるのだ。 「ぐが、おおおおおおおおおっ!!」 裏切られた怒りと悲しみとで、力任せに巨大まりさの体に腕をねじ込む。 「ゆぐっ!?」 通常のゆっくりより耐久力のある巨大まりさだが、妖怪の本気に勝てるわけが無い。 そのまま足を引き裂かれ、体の中に腕が侵入する。 「あ゛がががががががががが!!!! ゆ゛っぐり゛でぎだい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 そして侵入させた腕に力を込め、弾幕を発射した。 弾はまりさの餡子脳を突き破り、天井を削る。 しばらく弾を浴びせた跡、まりさは破裂して弾けとんだ。 「お゛がああざあああああああああああああん!!!」 「ゆ゛ううううううううううううう!!!」 成体ゆっくりが叫び声をあげる。 びちゃびちゃと雨のように降る餡子の中、慧音は月夜に照らされて手についた餡子を舐める。 その姿には、普段の生真面目さがない獣のような獰猛な姿であり、妖しく美しくもあった。 「ひぃいいいいいいっ!!」 一匹のまりさが恐怖にかられて洞窟から出ようとする。 だが、慧音に捕まり握りつぶされた。 「ゆびげぇ!」 目玉を飛び出し、歯を食いしばりながら死んでいくまりさを見て、慧音は楽しいと思った。 なぜ、こんな下衆のような奴等に餌を与えてしまったんだろう。 それだけが悔しかった。 「まりさはおいしくないよ! ほかのまりさをたべてね!」 そう言って子供のまりさを差し出す。 「ゅー! ゅー!」 小さなまりさは怯えている。 慧音は再び殺意を覚えた。 「子供を差し出してまで自分が助かりたいかぁっ!!」 拳を唸らせ、差し出したほうの成体まりさを潰す。 さらに、集団でタックルし、逃げる機会を作ろうとまりさが飛び掛る。 だが、慧音の手刀で横に薙ぐ。 すると、食らったまりさの横顔が歪み、皮が破れて餡子が飛び散る。 あとは怯えているまりさたちだけだった。 「……おまえら、もうだれも騙さないと誓えるか?」 「ぢがいまずううううううう!! おでがいでずううううううう!!!」 慧音はもう殺す気など起きなかった。 こんな下衆野郎は殺すに値しない。 だが。 「せいぜい暗闇の中、その私から盗んだ野菜で生き延びるがいい」 そう言って洞窟を出て指をパチンと鳴らす。 背後で爆発音がしたかと思うと、土砂がくずれて洞窟を塞いでしまった。 「はぁ……今日は妹紅の家に泊めて貰おう」 妙にむしゃくしゃした気分が晴れないまま、慧音は山を降りていった。 ■■■ それから。 「なぁ、君」 「は、はい……」 教室の中で先日叱った子供を呼んだ。 「その……すまない。酷い事言って……私が間違っていた」 両手を合わせて頭を下げる。 すると生徒は笑って許してくれた。 嬉しくなって慧音は生徒を抱きしめる。 なんとうらやまし、もとい感動的な光景だろうか。 しかし、代わりにゆっくりの目玉が食べたいと言った。 「よしまかせろ、先生の習性については最近よく知ったからな」 こうして、しばらくは課外授業として生徒達と慧音のゆっくり狩りは続いた。 そしてその中で、慧音は一生ゆっくりまりさの事を嫌いになったそうな。 あとがき 即興で書いたからって言い訳にしませんよ。 生徒、俺と代われ、その乳は私のものだ! このアホが作った作品。 霊夢の怒らせ方 ゆっくりデッドライジング1~3? 霊夢のバイト 作:神社バイト このSSに感想を付ける